頭にわいた大量のしらみを放置、貧血で9歳女児死亡 母親と祖母を殺人罪で逮捕 (1/3ページ)

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 子どもが熱を出すなど体調を崩したら、病院へ連れていく親がほとんだ。海外には、そのまま放置して死なせてしまった親がいる。

 アメリカ・アリゾナ州の住宅で、頭にわいたシラミを放置して女児を死なせた疑いで、同州警察が女児の母親および祖母を逮捕した。海外ニュースサイト『Daily Mail』『Law and Order』などが6月12日までに報じた。

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 報道によると3月22日早朝、同州警察ツーソン署はとあるアパートの一室から「娘の意識がない」と通報を受けたという。通報したのはアパートに住む38歳の母親だ。現場に駆け付けた警察は、意識のない9歳女児を発見。心肺蘇生を施すも死亡が確認された。女児の顔はシラミで覆われており、頭には大量のシラミがわいていたそうだ。

 司法解剖の結果、女児の死因はシラミ感染による貧血と判明。栄養失調も重なった結果、死につながったとみられる。シラミは寄生虫で、頭髪などにすみ着き、血を吸って成長する。シラミにかまれた皮膚からは強いかゆみが発生し、かくなどしてできた傷口から細菌感染することもある。シラミの成長は早く次々に卵を産むため、自然治癒は難しい。感染力も強く周囲の人を感染させないためにも、薬剤などで早めの駆除が望まれるそうだ。

 捜査関係者によるとアパートの部屋は汚く、劣悪な生活環境が疑われた。同アパートには、母親、68歳の祖母、亡くなった9歳女児、11歳および13歳の兄妹の合計5人が暮らしていた。女児のほか、兄妹ともシラミに感染していたという。

 警察は母親に事情を聴いたところ「娘を病院に連れて行けば、助かっていたのは知っていた」と話したそうだ。兄妹らにも話を聞いたところ、女児は1週間前の3月15日ごろから、発熱、吐き気などで具合が悪かったという。母親は、女児の髪にマウスウォッシュをかけるなど「治療」していたが、病院に連れて行くのは拒否していたそうだ。

 祖母も女児の異変に気づいていたが、何もアクションを取らなかった。

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