具志堅用高が語る“世界最強”井上尚弥!「デビュー当時僕の記録が目標だと言っていたけど、もうレベルが違う」独占インタビュー

日刊大衆

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 バラエティ番組ではユニークなコメントで笑いを取り、役者としてNHK朝ドラ『ちむどんどん』などに出演する具志堅用高。すっかり温和なイメージが定着しているが、日本ボクシング界が誇るレジェンドだ。

 1976年に、21歳の若さでWBA世界ライトフライ級(ジュニアフライ級)チャンピオンになると、その後、13度連続で王座防衛を果たした。

 近年、そんな具志堅の記録が再注目された。2020年、バンタム級世界王座の井上尚弥が具志堅の世界戦連勝記録を破ったのだ。それまでの日本記録は具志堅が持つ14連勝だった。

 今回、そんな活気あふれるボクシング界について、そして自身のことについて熱く語ってもらった!

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「井上選手は6月7日にノニト・ドネアを破り、これで世界戦の連勝は18まで伸ばしたからね。これから、もっと記録を伸ばすでしょう。彼はデビュー当時、僕の記録が目標だと言っていたけど、もうレベルが違うよね。だいたい、僕が世界戦で14連勝したと言っても、一つの階級に限ってのこと。一方、彼は3階級で18連勝を成し遂げ、その中には海外でのタイトルマッチもある。

 今後、スーパーバンタム、フェザーと階級を上げていって、5階級制覇くらいはやってもらいたいよね。それが、できるだけの実力もあります。もう、誰も文句のつけようのない圧倒的な強さで勝ち進んでいるし、日本ボクシング史上最強のチャンピオンでしょう。

 井上君の強さは、ラッキーパンチのないことが証明しているよね。どのパンチも狙って、的確にヒットさせている。だから、相手のダメージも大きいんです。自分と相手との距離感とか、パンチを出すタイミングとか、もう天性のボクシングセンスとしか言いようのないものが備わっている」

■井上の幼い頃から注目していた具志堅

 井上尚弥は、高校時代にアマ七冠に輝き、19歳でプロに転向。世界ライトフライ級王座を奪取したのは、具志堅と同じ21歳。25歳で3階級制覇を達成し、最も権威ある『リング・マガジン』で、階級を超えた最強ボクサーを決める「パウンド・フォー・パウンド」でも1位に選出された。

 具志堅は、井上の幼い頃から注目していた。

「やっぱり小学生の頃からピカピカに光っていましたよ。全国大会に出ても、中学生相手に勝っていましたから。ひと目で、パンチのスピードやパワーだけじゃなく、ボクシングに必要なバランス感覚が並外れて優れているのが分かりました。こういう能力はプロの選手であっても、教えたからといって、身につくものじゃありません。

 彼が高校生になり、うちのジムでスパーリングをしたことがあったんだけど、プロの選手のほうが翻弄されちゃうんです。まるで歯が立たない。たぶん当時の日本チャンピオンがやっても勝てなかったんじゃないかな。それくらい強かった。

 この数年、井上君以外の日本人ボクサーで目立ったのは村田諒太君かな。オリンピックで金メダルを獲っただけあって、基礎がしっかりできているし、何よりスター性のある世界チャンピオンだった。そして、世界的に一番層が厚いミドル級で、日本人が通用することを証明したのが素晴らしい。負けたけど、ゴロフキンとのタイトルマッチも中身の濃い試合でした。

 他には、僕の13回連続世界王座防衛の記録を塗り替えそうだった山中慎介君ですね。あと1回というところで負けちゃったんだけど、こうした記録は対戦相手によって大きく左右されるから。13度目の防衛戦で負けたルイス・ネリは、山中君が一番やりづらいタイプだったと思う。

 でも、やはり井上尚弥君が突出しています。日本ボクシング界の宝。彼が負けたら、日本のボクシング界は灯が消えてしまうんじゃないかとさえ思う。だから、彼が勝っている間に次のスターが誕生してほしい」

 現在発売中の『週刊大衆』7月4日号では、具志堅が高倉健についても語っている。

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