長嶋茂雄&王貞治が語った「プロ野球2022前半戦」今後はどうなる? (2/2ページ)

日刊大衆

「巨人は新守護神の大勢(22)ら“桑田チルドレン”の活躍もあって、首位を快走。4月23日の時点で貯金は11もありました。SBも同様で、藤本博史新監督の下で勝ち続け、6月頭には貯金12を記録しています」(スポーツ紙デスク)

■7ゲーム差で諦めることはない

 ところが、巨人は4月下旬から失速。6月16日時点で貯金を5に減らし、首位を走るヤクルトとのゲーム差は7に膨れ上がった。SBが、貯金8で首位楽天をゲーム差1.5と猛追しているのとは好対照だ。

 王氏は「古巣の巨人のことを常に気にかけている」(近い人物)というが、首位ヤクルトと巨人のゲーム差が4になった時点で、早くもこう漏らしていたという。

「3連戦を全勝すれば取り戻せる“ゲーム差3”がひとつの目安。それを超えてしまうと危険水域なんだ」

 巨人の失速は交流戦の中盤以降に顕著で、原辰徳監督の試合後のコメントも苦渋に満ちたものになっている。ただ、長嶋氏は意気軒高で、巨人首脳を、こう鼓舞しているという。

「7ゲーム差で諦めることはない。俺は11ゲーム差を追いついたんだから」

 1996年のシーズン。7月9日の時点で首位広島に11ゲーム差をつけられていた長嶋巨人は、球史に残る大逆転劇「メークドラマ」を演じている。当時を知る記者OBが言う。

「普通、11ゲーム差をひっくり返すぞと言われても、選手は“?”でしょう。しかも、開幕直後ならともかく、7月になってからですからね。ただ、ミスターが言うと別なんですよ。最初は選手もコーチも半信半疑だったはずですが、“勝てる!”とミスターが言い続けているうちに、その気になっていったんですよ」

 解説者の若菜嘉晴氏も、“ミスターの神通力”を体験した一人だ。

「長嶋さんと直接的な接点はありませんでしたが、僕の野球人生を変えたのは実は長嶋さんなんです。西鉄時代、クビになりそうだった4年目の秋。恒例になっていたジャイアンツとの秋のオープン戦で、たまたま僕を見た長嶋さんが“あいつ、いいね”って言ってくれて。それが新聞に載ったことで、球団側も“長嶋さんが言うんだから”となって、僕はクビにならずにすんだんですよ」

 6月20日発売の『週刊大衆』7月4日号ではレジェンドたちが見守る今季のペナントレースについて徹底分析している。

「長嶋茂雄&王貞治が語った「プロ野球2022前半戦」今後はどうなる?」のページです。デイリーニュースオンラインは、大勢江本孟紀王貞治原辰徳長嶋茂雄エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る