長嶋茂雄&王貞治が語った「プロ野球2022前半戦」今後はどうなる?

日刊大衆

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 昨シーズンは終盤に失速し、3位に終わった巨人。一方、パ・リーグで無敵の強さを誇っていたソフトバンク(以下、SB)も、まさかの4位に転落。

 球界を代表する両チームだけに、捲土重来を期す今季の意気込みは、並々ならぬものがあるはずだ。その思いは巨人、SBの頂点に君臨する長嶋茂雄終身名誉監督(86)、王貞治球団会長(82)も同じ。

「2人とも、言わずと知れた巨人のV9戦士であり、プロ野球の黎明期を支えた功労者。現役時代から徹底的に“常勝”を叩き込まれているだけに、勝負に対する執念はすさまじいのひと言です」(球界関係者)

 実際、ペナント開幕前の今年3月上旬、中日に大敗した教育リーグの試合後、王氏は若鷹選手を前に、こんな檄を飛ばしている。

「グラウンドに立ったら、喧嘩なんだよ! どんな形でも勝てばいいんだと考えないと!」

 御年82にして、試合を喧嘩と言い放つ胆力。それは長嶋氏も同様だ。3月1日の燦燦会(巨人を後援する財界人のパーティ)で、毅然と、こう言い放った。

「9年連続勝ったり、大事な一戦をやって勝ったりするのは大変なことだ」

 常人には及ばない勝利への執念野球解説者の江本孟紀氏は、ONのすごさを、こう解説する。

「今のスタープレーヤーはファンとの距離も身近だから、ある意味“そこらへんの兄ちゃん”(笑)。それと比べると、ONというのは遠い存在だし、近寄り難い本当のスターでしたね」

 2大レジェンドの叱咤も手伝い、巨人、SB両チームはシーズン開幕後、破竹の快進撃を見せた。

「巨人は新守護神の大勢(22)ら“桑田チルドレン”の活躍もあって、首位を快走。4月23日の時点で貯金は11もありました。SBも同様で、藤本博史新監督の下で勝ち続け、6月頭には貯金12を記録しています」(スポーツ紙デスク)

■7ゲーム差で諦めることはない

 ところが、巨人は4月下旬から失速。6月16日時点で貯金を5に減らし、首位を走るヤクルトとのゲーム差は7に膨れ上がった。SBが、貯金8で首位楽天をゲーム差1.5と猛追しているのとは好対照だ。

 王氏は「古巣の巨人のことを常に気にかけている」(近い人物)というが、首位ヤクルトと巨人のゲーム差が4になった時点で、早くもこう漏らしていたという。

「3連戦を全勝すれば取り戻せる“ゲーム差3”がひとつの目安。それを超えてしまうと危険水域なんだ」

 巨人の失速は交流戦の中盤以降に顕著で、原辰徳監督の試合後のコメントも苦渋に満ちたものになっている。ただ、長嶋氏は意気軒高で、巨人首脳を、こう鼓舞しているという。

「7ゲーム差で諦めることはない。俺は11ゲーム差を追いついたんだから」

 1996年のシーズン。7月9日の時点で首位広島に11ゲーム差をつけられていた長嶋巨人は、球史に残る大逆転劇「メークドラマ」を演じている。当時を知る記者OBが言う。

「普通、11ゲーム差をひっくり返すぞと言われても、選手は“?”でしょう。しかも、開幕直後ならともかく、7月になってからですからね。ただ、ミスターが言うと別なんですよ。最初は選手もコーチも半信半疑だったはずですが、“勝てる!”とミスターが言い続けているうちに、その気になっていったんですよ」

 解説者の若菜嘉晴氏も、“ミスターの神通力”を体験した一人だ。

「長嶋さんと直接的な接点はありませんでしたが、僕の野球人生を変えたのは実は長嶋さんなんです。西鉄時代、クビになりそうだった4年目の秋。恒例になっていたジャイアンツとの秋のオープン戦で、たまたま僕を見た長嶋さんが“あいつ、いいね”って言ってくれて。それが新聞に載ったことで、球団側も“長嶋さんが言うんだから”となって、僕はクビにならずにすんだんですよ」

 6月20日発売の『週刊大衆』7月4日号ではレジェンドたちが見守る今季のペナントレースについて徹底分析している。

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