持てるすべてを駆使して戦え!武士道バイブル『葉隠』が伝える古武士の精神論 (2/3ページ)

Japaaan

いざ戦さにおいて刀が折れてしまったら拳で敵を殴り殺せ」

刀が折れたら組討ちを挑む。歌川芳艶「川中島大合戦組討尽 真田兵部 新発田因幡守」

問「もし手首を切り落とされてしまったら、何とされますか?」

答「手首がなくても残った肘や肩を叩きつけ、ほぐり倒してやればよかろう」

問「肩の根元からバッサリ斬り落とされた時は、何とされますか?」

答「まだ口が残っているだろう。思い切り噛みしめれば、敵の首を十や十五くらいは食いちぎれるだろう」

とにかく生きている限りは、持てるすべてを駆使して戦ってこそ武士というもの。

「ま~た大木殿が繰り言を……」

言っていることは(いささか極端とは言え)もっともながら、あまりに毎回繰り返すものですから、若い藩士らも辟易していたかも知れませんね。

終わりに

四〇 大木前兵部勇気勧めの事 兵部組中参会の時、諸用済みてよりの咄に、「若き衆は随分心懸け、勇気を御嗜み候へ。勇気は心さへ附くれば成る事にて候。刀を打ち折れば手にて仕合ひ、手を切り落とさるれば肩節にてほぐり倒し、肩切り離さるれば口にて首の十や十五は喰ひ切り申すべく候。」と、毎度申され候由。

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