「女子生徒のスカート着用義務」は違憲、米連邦裁判所が判決 (1/3ページ)
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多様化が進む今、形骸化した学校生徒の服装規定についても見直しが進められている。
アメリカのノースカロライナ州にある私立学校では、男子はズボン、女子はスカート着用が義務付けられていたが、2015年、3人の女子生徒らが発端となり「スカート着用義務の廃止」を求め、保護者と共に訴えを起こしていた。
2019年、地方裁判所で「憲法に規定された平等の保護に違反する」と認められたものの、去年8月の控訴裁判所では票が集まらず、再度裁判が行われることに。
そしてこの度、連邦控訴裁判所で、スカート着用義務の校則は違憲に当たると新たに判決が下された。
・女子生徒のスカート着用義務を巡っての争い
ノースカロライナ州リーランド市にある私立学校「チャーター・デイ・スクール」は、伝統的価値観として“騎士道”を維持することを目的としており、学校創設者のベイカー・ミッチェル氏は「女子生徒のスカート着用義務は、男性が女性を敬い守るべきか弱き者としてみなす行動規範を表現している」と主張してきた。
これに対し2016年、当時8年生(14歳)だった3人の女子生徒は嘆願書を集め、保護者と共に「短パンやズボン着用を禁止した服装規定は性差別」と、スカート着用義務を学校側に廃止するよう訴えを起こした。
彼女たちは訴えの中で、「この服装規定によって、娘たちは冬には寒く感じる他、授業中は足の位置に常に注意を払うことを余儀なくされ、学習への集中を妨げる」「休憩中にスポーツをするなどの特定の活動ができなくなる」と述べた。
2019年、地方裁判所は学校が憲法修正第14条の平等保護条項に違反していると認定したが、去年8月の控訴裁判所での判決は票が取れず、却下となった。
しかし今回、6月14日連邦控訴裁判所は10対6票で、「女子生徒へのスカート着用の義務付けは、憲法上の権利を侵害する“違憲”にあたる」という判決を下した。