ろうそく、提灯、灯台…日本はどう「明るく」なったのか?明かりの歴史を探る (2/3ページ)
よって夜間は真っ暗で、京や鎌倉の大都市では火付け(放火)や強盗が多発しました。
室町時代後期には瓦灯(かとう・がとう)といわれるものが生まれます。屋根瓦と同じ土で焼かれているもので、灯明皿を載せる台に、釣鐘型の蓋をかぶせたもので、瓦職人が焼いて作っていました。明かりの高さや強さを調整できたため、重宝されました。
こうした灯台や瓦灯を、風防の観点からさらに改良して作り出されたのが「行灯(あんどん)」です。これも室町時代には存在していました。
行灯には扉があります。よって、本を読むときなどは扉を開けて直接的に照らしたり、それ以外の時は扉を閉めて、和紙越しの柔らかな光で照らしたりと、と2通りの使い方ができました。
もう一つ、代表的な明かりとして「ろうそく」が挙げられます。正式には「和ろうそく」と言います。
油を使う明かりは安全性に欠け、取り扱いが大変でした。その意味ではろうそくの方が優れていましたが、しかし初期のろうそくは高価で簡単には手に入らないものでした。