尺八を吹きながら修行の旅をする虚無僧で有名な禅宗一派の普化宗とは (2/2ページ)

心に残る家族葬

また曲も一般の人が吹くことができるようになったため、現在にまで残っている。

■楽器尺八は普化尺八が由来だった

現在「尺八」と呼ばれている楽器は元は普化尺八として開発された楽器である。

明治21年(1888)に京都東福寺の塔頭の一つを明暗寺として明暗教会が設立され、昭和25年(1950)、宗教法人として普化正宗明暗寺が再興された。明暗寺には「吹禅」と書かれた碑がたっている。

よく時代劇で見られる虚無僧は「明暗」と書かれた偈箱(げばこ)を首から下げているが、あれは「明暗寺流の者です」という意味であるが、あのような箱を下げるようになったのは明治末期になってからである。

■街角にたつ虚無僧の実態

因みに、時々街角で立って虚無僧の恰好をしている人がいるが、ほとんどの人が偽物である。たまに演奏をしていたりするが、よく聴くと曲が古典ではなかったり、明治以降にできた流派の尺八を使っていたりするので騙されないように。演奏できるだけマシではあるのだが・・・。

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