日本がコロナ感染最多を記録する一方で、日常が戻る欧州「もうコロナ禍は終わった」の声も (2/2ページ)
現地のドイツ人は「まだ感染者はいるものの、もうコロナ禍は終わったと思っている人の方が圧倒的に多いだろう」と話す。コロナを気にして日常生活を制限する暮らしはすっかり終わり「コロナを考えずやりたいことをやっている」と話している。さらに「今年に入ってから感染者数の数字も追っていない」と明かしていた。
実際、ニュースでもコロナ禍のニュースは明らかに減った。ゼロではないものの、興味が薄れているからかトップニュースで報じるほどではなく、毎日感染者数がニュースで流れるということもない。病床使用率が高くなっている、病院がひっ迫しているというニュースは少しはあるものの深刻な様子ではなく、前出のドイツ人は「今はバカンスの時期だから従業員が足りないのもあるのだと思う」と気にする様子はなかった。むしろ、隣国のオーストリアが感染後の隔離措置を8月から解除することが報じられ、ドイツでは隔離解除に慎重になるべきというニュースに批判の声があるほどだという。
また病院での対応も戻りつつある。コロナ禍前までは熱や喉の痛みがあった場合、病院で診てもらえない、もしくは陰性を証明してから診察を受け入れてもらえることがほとんどだった。しかし現地の日本人によると「今は空きさえあれば診てもらえる」そうだ。ただ、基本的には検査で陽性となり明らかにコロナに感染している場合は、特定の機関に連絡をし、症状が重い場合は検査機関の指示を仰ぐこととなる。州によっても異なるが基本的には特定病院ではなく最寄りの総合病院が対応する。
一方で、遅れてきたコロナ禍の弊害もあるようだ。ルフトハンザドイツ航空は、コロナ禍で従業員の約16パーセントを強制解雇したことで、現在働き手が足りていないという問題に直面している。ドイツではバカンスシーズンが始まるがルフトハンザ側が旅行の需要に対応する準備ができておらず、従業員不足による欠航が相次いでいるのだ。CA不足により機内で飲み物が提供されなかったり、荷物運搬の担当者が足りないため預けたスーツケースが届かないということも多々発生する。そんな中、従業員は賃金アップと限られた人数で仕事に対応しなければならないことへの不満を訴えるためストライキを実施し、さらなる混乱を生んでいる。
コロナにかからないようにすることは、もちろん大切なことだろう。しかしながら海外の生活を知ると、日常を取り戻していくことも大切なように感じられるだろう。