ヨーロッパでジャイアントパンダの近縁種が発見される (3/4ページ)

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 スパソフ教授は、「特に肉食動物や他のクマなどと競合があったため、ジャイアントパンダは湿度の高い森の中で草食に特化していったのだろう」と説明する。・ヨーロッパ最後のパンダは気候変動で絶滅した
 A・ニコロビの歯は、肉食動物から身を守るためにも使われたと推測されている。

 また犬歯の大きさが現代のパンダのそれとほぼ同じであることから、体の大きさも同等か、若干小さい程度だったろうと考えられている。

 だが生き残ったのはアジアのパンダだけだった。ヨーロッパのパンダを絶滅に追いやったのは、気候変動かもしれない。

 596万年前、地中海がが干上がり、周辺環境の環境が大きく変化していたのだ。これを「メッシニアン期地中海塩分危機」という。

 これについてスパソフ教授は次のように説明する。
ジャイアントパンダは、非常に特殊なクマのグループだ。

生息域・エサともに特化する現代のジャイアントパンダほどでないにしても、A・ニコロビも十分特化しており、その進化は湿潤な森林に適応したものだった。

ゆえに中新世末にヨーロッパ南部で起きた温暖化が、ヨーロッパ最後のパンダの生存を脅かした可能性は高い
・ジャイアントパンダの起源はどこか?
 ジャイアントパンダ亜科で現生するのは唯一、ジャイアントパンダだけだ。

 だが、かつてアジアだけでなくヨーロッパにも分布していた。その起源について、研究グループは2つの可能性を提示している。

 1つは、ジャイアントパンダ亜科の仲間がアジアから旅立ち、やがてヨーロッパでA・ニコロビになったという仮説だ。

 だがスパソフ教授によれば、この仮説には注意であるという。
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