元保険営業のシングルマザーが、まったく異業種の会社でCEOに大抜擢されたワケ (3/4ページ)
もちろん、郵便局の苦情係で培った聞くスキルも活かされました。
■生保の営業からインフラ業のCEO に就任できたワケ
――生保で営業をしていた伊藤さんが、どういう経緯でフラクタのCEOに就任したのか。そのストーリーをお聞きしたいです。
ある日、知人に「フラクタという会社が、CEO候補を探している。保険営業で実績がある女性を希望しているから、エントリーしていいか」と聞かれて。実はその知人、ヘッドハンターだったのです。選ばれるわけがないと思ったので、「どうぞ」と伝えました。
――すると選ばれてしまったのですね!?
何度も断りましたし、真剣に悩みました。私は、水道もAIもわからないし、名古屋から離れたくないし。もちろん、400人を超える保険のお客様への責任もあります。それでも、オンラインで加藤に、「名古屋が拠点でもいいから」などと説得されて。
――熱烈に口説かれた末の、覚悟の承諾だったのですね。加藤会長は、伊藤さんに何を期待していたと思いますか。
「女性に寄り添ってくれたらいい」と言われました。加藤は、女性が活躍できる社会にしたいという思いを持っていますし、性別、環境、学歴などに縛られず、「フェアであること」を大切にしていて、私もそこに共感できました。
働く女性たちを応援できる会社にしたい
――インフラ業界は女性が少ないことで知られていますが、女性CEO として、やりにくさは感じますか。
私はむしろ、女性であることで歓迎されていると感じます。水道は生活に密着したインフラですから、本来は女性にも身近な業界だと言えます。