ペットのワニを連れて公園で遊ぶ少女にびっくり!セラピーアニマルだった
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もふもふな動物が好きな人がいれば爬虫類が好きな人も少数派ながら存在する。動物との触れ合いを通して安らぎを得ることで、精神的な健康を回復させる療法は「アニマルセラピー」と呼ばれているが、適正があればどんな動物でもセラピーアニマルになりえる。
それはワニでも例外ではない。少女が連れているこのワニは、ハーネスを着けて犬のように散歩をし、人懐っこく、人間を攻撃しない。
経験豊富な飼育者によって育てられており、「人を心的サポートするワニ」としてセラピーアニマルとして正式に認定されているそうだ。
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Girl walks cancer patient’s emotional support alligator through park ・少女が連れていたのはセラピーアニマルのワニ
8月26日、ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるラブパークという公園で、少女が連れているワニの姿が目撃され、人々を驚かせた。
リードに繋がれたワニは、少女と噴水周辺を歩き、水遊びを楽しんでいるように見える。少女はワニを恐れることなく、またワニも犬のように従順に歩いている。[画像を見る] このワニは、2019年ごろから米国で話題になっている“セラピーアニマル”のウォリーだ。ジョイ・ヘニーさんという爬虫類の飼育専門家に飼われている。
サポートアニマルとして2018年に公式に認可され、ヘニーさんにリードに繋がれている限り、公共の場での散歩も許可されているという。
ウォリーは、以来があればデイケアセンターなどにも出張し、子どもからお年寄りにまで可愛がられている。
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ウォリーは地元の人気者で、ワニが好きな子供たちは公園にウォリーが来ると大喜びで、ウォリーを撫でたり、連れて歩きたがるという。
・フロリダのラグーンから引き取られたウォリー
爬虫類の保護活動を30年続けているヘニーさんは、6年前にフロリダの友人から連絡を受け、ワニの数が増え過ぎたラグーンからウォリーを引き取った。
当時、まだ小さい赤ちゃんだったウォリーを飼い始めたヘニーさんは、台所の戸棚を片付けて、ウォリーの寝床を用意。
一緒に暮らすうちに、ウォリーはヘニーさんが今まで扱ってきたどのワニとも異なることに気付いたという。
最初から、ウォリーには人に対する攻撃性が全くなく、怒りを示すことも一切ありませんでした。[画像を見る] ヘニーさんにとって、ウォリーは特別な存在だ。がんを患い放射線治療をしている辛い時期にうつ病を発症したが、ウォリーが唯一の慰めになった。
その理由はわかりません。とにかく人に撫でられるのが好きで抱っこも好き。とても愛らしく素晴らしいワニです
医師は、抗うつ剤を飲むよう勧めましたが私は拒否しました。でも、ウォリーは私にとっていい薬となってくれました。[画像を見る] 現在もがんと闘い続けているヘニーさんだが、爬虫類を救済し、リハビリや治療を提供する施設「America’s Favorite Pet Animal Kingdom」にも貢献していて、必要な費用を賄うためにクラウドファンディングサイトGoFundMeで寄付を呼びかけている。・ウォリーが人々に笑顔をもたらす存在になってほしい
ヘニーさんは、サポートアニマルのウォリーを連れて、公共の場や施設を頻繁に訪れるという。
ウォリーは非常におとなしいが、やはりワニをペットとして飼うことはペニーさんは推奨していない。
ワニを単なるペットとして飼うことを禁じる法律ができればと思っています。ワニは大きくなると飼い主の手に負えず、見捨てられることが多いからです。[画像を見る] ヘニーさんは、友人の協力を得てソーシャルメディアでもウォリーを紹介しており、TikTokアカウント『wallythealligator』やインスタグラム『wallygatornjoie』から閲覧可能だ。
結局は野生生物なので、いい家庭用ペットになることは難しいでしょう。
唯一ウォリーは例外で、特別な存在なのです。このストーリーを通して、「自分以外の生き物(人や動物)にやさしくする」ということをみんなに学んでもらえたらと思っています。
世の中は十分荒れていますから、ウォリーが人々に笑顔をもたらす存在になってくれれば嬉しいです。
References:Croc of the walk! Emotional support GATOR named Wally cools off with little girl in Philly fountain/ written by Scarlet / edited by / parumo
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