自分の代わりはいない…開業医が感じる「孤独」とは (3/3ページ)

新刊JP

――コロナ禍での仕事の大変さはどんな点にあるのでしょうか。

來村:まず問い合わせの対応です。感染拡大期は問い合わせがものすごく増えるんです。電話が鳴り止まない状態と言っていいかもしれません。でも、小さなクリニックは人手に余裕がないので対応しきれないんです。

あとはワクチン接種でも需要と供給が合ってなくて、そんなに割り当てがないところに接種規模者が殺到してしまう。そこで打てる人と打てなかった人が出てしまうと「どうして私の友達は打てたのに私は打てないのか」となりやすいんです。電話対応にしてもワクチンにしても、クレームになってしまうんですよね。

――來村さんが指摘されていた、毎日の業務に忙殺されてスタッフも医師も疲弊してしまう、という問題はどのクリニックでも起こりうる問題なのでしょうか?

來村:すでに起こっていると思います。特にうちのクリニックがある千葉県は人口あたりの医師の数が全国ワースト5位に入りますからね。今コロナで医師や看護師が感染してしまって仕事に来れないとか、看護師が例年の3倍以上辞めているというニュースをよく見ますけど、コロナの前から医師がいないから大忙しだったんです。ちなみに埼玉と神奈川も人口あたりの医師が少ないんですよ。

(後編につづく)

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