イケメンモデルとの初夜。興奮のあまり、入れる寸前に起こった珍事とは…… (3/3ページ)
彼もその時は興奮状態だったので、気づかないふりでもう一度試みようとしてましたが、私の脚は依然、掴んでいる彼の腕まで震わせるほどの痙攣っぷり。これは……まさかの、震えすぎて的が定まらない状態……?
彼は私が恐怖や不安で震えていると思ったのでしょう、やがて諦めたように手を離し、「ごめん」と小さな声で言いました。「怖い思いさせちゃったかな」
一方の私は、「いや待って! これはね、興奮からくる震えです。武者震いってやつですよ旦那! こっちは準備万端、ベリーウェルカムなんですよ!」と言いたいところなんだけど、ここまでの無言恥じらいキャラが邪魔して何て表現していいか分からない。まだ脚も子鹿状態だし。
彼は私の裸体にタオルケットをかけると、髪をかきあげてベッドから立ち上がりました。窓辺に立って外を見つめながら、放心状態で小さく息をつく音が聞こえました。
私はそれを見て理解したのです。
「あ、この恋、終わった」と。
そしてただただ、彼の最後の姿を瞳に焼きつけました。
その時の彼の華奢な背中と芸術作品のような美しいお尻。目を閉じれば今も鮮明に浮かんできます。
■イタい恋から得た教訓「恋愛は自分でコントロールできないことが多い」
何故、よりによってあのタイミングで脚が震えたのか。何故瞬時に上手い対応ができなかったのか。2年くらい後悔しました(長い)。
だけど、人生って、自分の力ではコントロールできないこと、結構多いんですよね。恋愛もそう。相手の気持ちだったり、タイミングだったり、脚の震えだったり。
そういう時は、「ご縁が無かった」「今はその時じゃなかった」ということなのかもしれません。そんな風に考えられる今は、煩悩や後悔ももっと柔らかく手放せるような気がします。
いやー、イタい恋。良いですねえ。
器用でお洒落な恋よりも、本気で飛び込んで、無様に失敗して、ボロボロに傷ついた恋の方が、ずっとずっと価値があったなあと、今は思います(美しいお尻は今も宝物です)。
皆さんも、どうか素敵でイタい恋を。
(文・つかふる姐さん、イラスト・菜々子)