月経が不浄なもの?!性のことから食事・動物まで、平安時代のタブーあれこれ

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月経が不浄なもの?!性のことから食事・動物まで、平安時代のタブーあれこれ

それまで約200年ものあいだ続いた遣唐使の派遣が廃止され、国風文化が花開いた平安時代。貴族たちの優雅な生活や、古典の授業でも取り扱われるような有名な文学作品がいくつも登場したりと、華やかなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

そんな平安時代ですが、さまざまなタブーも存在しました。性にまつわることから、食事や動物についてまで、まとめてご紹介します!

妻の生理中は、夫も宮中に参内できない?

月経については古くから記述があり、『古事記』にも見られます。しかし、このときはまだ月経がタブー視されていませんでした。

これは、古事記の成立した時期は、推古天皇や持統天皇など、女性のトップもいたためでしょうか。次第に男性社会へと変化するにつれ、月経もタブー視されるようになったという説があります。

実際に平安時代では、月経が不浄なものと考えられるようになりました。

例えば、妻が月経中や出産後は、その夫も穢れているため宮中に参内してはいけないというルールがあったそうです。

ちなみに、このルールが正式に廃止となったのはなんと明治5年(1872年)。お雇い外国人からのクレームがきっかけだったそうです。

食事についても感想は言わない?

平安時代、貴族たちは食事について、その味の良し悪しを言うのはタブーとされていたようです。これは、この時代の貴族にとって食べ物にこだわることははしたないと考えられていたためです。残った食べ物は、下々の者に施されていたそうです。

野犬は追い払われた?

仏教で動物は穢れた存在とされており、特に野犬は容赦なく追い払われていたそうです。それは、犬が人の死体などを墓から掘り返してしまうため。

さらに、掘り返したものを別の場所に移動させ、貴族の屋敷に持ち込む不浄(咋入(さくい)れ)もありました。この

咋入れに遭遇した貴族は、穢れを払うため、儀式や行事への参加を控え屋敷で30日ほど籠らなければなりませんでした。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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