尊すぎる…愛妻を喪った大伴家持の悲しみに寄り添う弟・大伴書持が詠んだ一首【万葉集】 (3/3ページ)
もうここに彼女はいないけれど、ここで彼女と共に生きた思い出だけは、ずっと大切にしたい(イメージ)
これは弟の大伴書持(ふみもち)が兄の歌を聞いてその場でフォローを入れた一首(題:弟大伴宿祢書持即和歌一首)。
「兄上、義姉さんはとても素敵な方でしたよね。私にもよくしてくれて、今でも忘れられずにいます」
兄の悲しみに寄り添ってあげたいと共感し、それを伝えようと詠んだ書持の優しさが感じられますね。
寂しい時ほど、人の温かさは身に沁みるもの。また、人に優しくすることで自分も前向きになれるもの。これから寒くなりますが、心だけでも温かくしたいものです。
※参考文献:
多田一臣 訳『万葉集全解 1』筑摩書房、2009年3月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan