世界最古、3億8000万年前の心臓の化石を発見。進化の歴史を紐解くヒントに (2/3ページ)

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 オーストラリア、カーティン大学の脊椎動物古生物学者ケイト・トリナジスティック教授は、「進化は少しずつ起きるものというイメージがありますが、古代の化石はアゴのない脊椎動物からある脊椎動物との間で大きな飛躍があったことを示しています」と語る。

 彼女によると、この魚の心臓は口の中の、ちょうどエラの下あたりにあるという。これは現代のサメと同じだ。

 心臓の位置をピタリと正確に把握できたのは、胃・腸・肝臓といったほかの内臓まできれいに保存されているからだ。

 「心臓などの臓器が美しく立体的に保存されていたのですから、その驚きたるや言葉では表せません」と、トリナジスティック教授は言う。

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A 380-million-year-old heart—the oldest ever found—discovered
・最新のスキャン技術で生命の真実に迫る研究が可能に
 古代の魚の心臓を観察できたのは、保存状態が優れていただけでなく、最新のスキャン技術の恩恵でもある。

 スウェーデン、ウプサラ大学のペル・アールバーグ教授によると、「軟組織の化石のほとんどは真っ平らで、岩のシミのようにしか見えない」のだという。

 だが、現代のスキャン技術のおかげで、壊れやすい軟組織を傷つけることなく研究できるようになった。

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 例えば、中性子ビームやX線マイクロトモグラフィで、物体の断面を撮影し、これをもとに3Dモデルを作り上げることができる。

 それがどうしたと思う人もいるかもしれない。そうした人は、アールバーグ教授の次の指摘について考えてみるといい。
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