16世紀の「アストロラーベ」がスペインで発見される (2/4ページ)
このアストロラーベは、ガリシア地方で発見された天文観測機器としては初めてのもので、この手のタイプのものでは、世界で108番目のものとなった。
「アストロラーベ」の起源は、一説によると、紀元前2世紀ごろ,古代ギリシャの天文学者ヒッパルコス(BC.190頃-BC.120頃)によって発明されたとも言われている。
アストロラーベという言葉は、星座早見盤のルーツと言われ、円盤の形状をしていて、各パーツが軸のまわりを回転できるようになっている。
その後さまざまな改良が施され、用途も多岐にわたり、太陽・月・惑星・恒星の位置測定および予測、ある経度と現地時刻の変換、測量、三角測量にも使用された。 イスラムとヨーロッパの天文学では天宮図を作成するのに用いられたとされており、18世紀に六分儀が発明されるまでは航海における主要な測定機器であったそうだ。
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大砲の一部を水面へと運ぶ考古学者たち / image credit:FEDAS ・アストロラーベのベスト10に入る保存状態の良さ
ビベイロ入江から引揚げられたブロンズ製のアストロラーベは、周囲21センチ、重さ4.92キロ。発見者のアントン・ロペスは、海の羅針盤としての高度な技術がうかがえ、非常に重要なものだと語る。
希少な遺物としての価値をさらに高めているのは、手作りの特注品であることだ。このアストロラーベは、"地球上でもっとも保存状態の良い10の遺物のうちのひとつ"と断定している。