16世紀の「アストロラーベ」がスペインで発見される (3/4ページ)
ロペスによると、この機器がユニークなのは、これまで世界で見つかっている107個のアストロラーベのように、3又に分かれたリングに銛の形をしたアリダードを組み合わせたものとは違うということだ。
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ビスケー湾で発見されたブロンズ製のアストロラーベ / image credit:image credit:FEDAS
機器のベースになっている3又のリングは、3つの指のような形に見えることからこの名がつけられた。
このおかげで使う者は揺れる船の上でしっかりとつかむことができる。アリダードとは、円形のベースを中心に回転するブロンズの棒のことで、天体の動きに合わせて、海での位置や航路を定めることができる装置のこと。
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ガリシア州ビベイロの入江 photo by iStock
・今後の目標は大砲が搭載されていた母船を見つけること
天文コンパスは、2012年に16世紀の2台の大砲が見つかった、エリアビーチ東にある小島ビベイロⅠ遺跡から発見された。
大砲が搭載されていた船のものと思われる木材の残骸は発見されなかったが、研究者はこのアストロラーベは、16世紀の貨物船か戦艦に付属していたものではないかと考えている。
現在、アストロラーベは修復中で、ガリシア地方の重要な考古学遺産として、ビゴ湾の海洋博物館に一時的に保管される予定だ。
ロペスは、元の場所にそのまま残されている2台の大砲が、やがてアストロラーベが搭載されていた母船の発見につながると確信している。