残業時間を激へらすためのたった一つの「正しい道」とは (2/3ページ)
本書では、「戦略」を「資源分配の方針(What to do)」、「戦術」を「資源分配の方法(How to do)」と定義している。
一旦、数多くの「戦略」「戦術」を描いた上で、重要な「戦略」「戦術」だけに絞り込み、集中して遂行することが重要だ。それさえできれば、「そもそもやらなくてもいい仕事」や「やるべきだが、自分でなくてもいい仕事」を自分のタスクから排除することができる。
「戦略」「戦術」を見直すということは、「時間の投資先」を見直すということだ。自分にとっての「重要度」のモノサシを持つことで、ROT(時間生産性)は飛躍的に高まるだろう。
■退社時間は自分で決めろ仕事に対する価値観は、「ワーク・ライフ・バランス(ビジネスとプライベートの調和)」から「ワーク・アズ・ライフ(ビジネスとプライベートの融合)」にシフトしつつある。もはや若者の中に、「仕事さえ充実していれば幸せ」という価値観は無い。
一方、深夜残業が常態化して、家族と過ごすプライベートの時間が犠牲になっている人は未だに存在する。その大きな要因は、タスク量以上に本人の時間意識にある。
どこかで「終わらなかったら残業すればいいや」という意識がある人、つまり、時間が無限にあると錯覚している人は、仕事を早く終わらせることは難しい。これは、家族と過ごす時間の大切さを自覚している人は決して持たない意識だろう。
もし、残業続きの毎日から本当に抜け出したいのなら、毎日の出社時間と退社時間を決めてしまった方がいい。そして夜に予定を入れるなり、上司や同僚にその時間を宣言するなりして、その時間に必ず帰る意思を見せること。もし、それで上司や同僚に嫌な顔をされるような職場なら、今後もそこで働き続けるかを考え直したほうがいいと田路氏は言う。
人生の時間は、何をしていても減っていく。あなたはその時間を「職場の空気感」の犠牲にしたいだろうか?
■最大の効率化は「信頼性」を磨くこと本書では他にも、「1日の時間の使い方」から「年間スケジュールの組み方」に至るまで、具体的に解説されているが、著者が「究極の時間術」と呼ぶものは、スキルやノウハウの類ではない。