GHQさん、それ暴挙です!世界の科学史に残る汚点「サイクロトロン」破壊とは (2/4ページ)
「現代物理学の父」と呼ばれ、朝永振一郎などの弟子を輩出した仁科芳雄博士(Wikipediaより)
アメリカからも非難されるしかし1945年11月、これらの機器はGHQによってすべて破壊されてしまいます。米陸軍省の命により、数百トンある機器はバーナーで焼き切られ、すべてトレーラーで運ばれて海に沈められました。
大阪大学と京都大学にあったものも合わせて、合計4台のサイクロトロンが破壊・破棄されてしまったのです。
破壊の理由は「サイクロトロンは原爆開発に利用される」と懸念されたからでした。いや原爆落としたのはそっちだろうと突っ込みたくなるところです。
先述の通り、理化学研究所のサイクロトロンの製作には、戦時中でありながらもアメリカの物理学者の協力がありました。それなのに、一体どういうことなのか。
これについてGHQは「サイクロトロンの破壊はアメリカ国内の科学者も同意の上である」としていました。
しかし実際は、アメリカの原爆開発に関わっていた陸軍のブリット少佐という人物が、サイクロトロンを原爆開発に関係する装置と勘違いしていたそうです。
