融資審査に通る創業計画書と通らない創業計画書の決定的な違い (3/3ページ)

新刊JP

なぜ日本政策金融公庫と民間の信用金庫・信用組合の二箇所で借りていただきたいと言ったかというと、国(日本政策金融公庫)の審査と民間金融機関の保証協会の審査に通っておくと、相談先が二つになるんですよね。そうすると二度目以降の融資の審査に通りやすいんです。何かあった時に助けてくれるかもしれない場所は複数用意しておいた方がいい、ということです。それぞれに融資を受けて、両方と取引実績を持っておくことをおすすめしています。

※信用金庫との取引実績がつくことで、保証会社を経由せずとも融資をしてくれるケース(プロパー融資)もあるが、創業時の融資では、基本的に保証協会を経由した融資となる。

――銀行からの融資の他に、投資家から出資を受ける創業者もいます。融資との組み合わせ方についてアドバイスをいただければと思います。

田原:投資家からの出資というとベンチャーキャピタルやエンジェル投資家だと思いますが、ベンチャーキャピタルについては創業したばかりでは考えない方がいいと思います。というのも、ベンチャーキャピタルはその事業に相当の成長性がないと出資してくれません。例えば過去にものすごい実績を持っている経営者でもない限り、創業初期から何千万円も出資してくれることは基本的にはないです。

エンジェル投資家も、本物の「エンジェル」もいれば、エンジェルの皮をかぶった「悪い投資家」もいるので注意が必要です。「株を50%渡せば300万円出資してあげる」と言ってくる人もいるので。

何も要求せずに出資してくれる本当の「エンジェル」が周りにいるなら出資してもらってもいいと思いますが、最初にエンジェル投資家に出資してもらい金融機関との取引を持たなかったことで、追加でお金が必要になった時に困ってしまうケースもありますし、株を渡すと売却されてしまうリスクもある。数百万円程度の調達であれば金融機関の融資の方が楽なんじゃないかと思いますね。

――最後にこれから起業を考えている人や、起業した会社をもっと大きくしていきたい人に向けてメッセージをいただければと思います。

田原:会社って、手元のお金を上手に使えばちゃんと利益が出るんです。その利益で借りたお金を返済して、その実績によって後々で追加の融資を受けられる。そうやってお金の好循環を作っていくことが起業家にとってはすごく大切になります。今回の本を通して、その好循環を生む資金調達戦略を解説していますので、ぜひ参考にして身につけていただきたいと思っています。

(新刊JP編集部)

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