俳優・小出恵介「休業前と後で変わったことは、エゴが抜けた」 (2/3ページ)
20年近く俳優をやってきて体に染みついていた勘がよみがえったというか。自分でもしっくりきた感じはありました。
■視野が広くなったというか、エゴが抜けた
そして今回の映画『Bridal mySong』では主演をやらせていただきました。物語は実在する結婚プランナーの昭和、平成、令和にかけての一代記です。台本を読ませてもらって、僕が演じた主人公の今田秀という男のとてもエネルギッシュで人をどんどん巻き込んでいく、そして誰よりも遊び心がある……という部分に昭和という時代を感じましたね。実在の人物を演じるのは、やはりハードルが上がる仕事でもあるんです。でも、僕自身はそこにあんまり抵抗がなくて、一人間として、その人を構築しているエッセンスを抽出して表現したり、自分の芝居に反映できればいいと思っているんです。
また、こうして俳優の仕事をさせてもらうようになって、休業前と後で大きく違うと感じるところがあります。それは周りが見えるようになったこと。それまでは、仕事だったら、この役をこうしたい、プライベートではこれがしたい、あれが欲しいとか、自分のことばかりに集中していたところがあったと思うんです。
でも、今はどういう状況で誰が何をしたいのか、何を考えているのか……ということに目を向けられるようになったと思います。視野が広くなったというか、エゴが抜けたとでも言うんでしょうかね。
今後はいただける仕事に真摯に取り組んでいくとともに、日本だけに留まらず、海外でも活躍の場を広げていければと考えています。日本人の良さを海外にアピールする……のではなく、滞在中の経験を生かして、逆に日本人にもこんな図々しい奴がいるんだと、そう思われたいですね(笑)。
小出恵介(こいで・けいすけ)
1984年2月20日、東京都出身。A型。175センチ。慶應義塾大学在学中に芸能界入り。