仲本工事の悲劇を繰り返さない…なぜ高齢者は事故に遭うのか?

日刊大衆

画像はイメージです
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『ザ・ドリフターズ』のメンバー、仲本工事さんが10月19日、交通事故による急性硬膜下血腫で亡くなった(享年81)。道路を横断しようとして車にはねられた事故だったが、これは、けっして他人事ではない。

「警視庁交通局が今年3月に発表した資料によると、歩行時の交通事故による死者の約8割が65歳以上の高齢者でした」(全国紙社会部記者)

 高齢者が交通事故に遭う“典型例”も明らかになっている。公益社団法人「交通事故総合分析センター」の調査によれば、高齢歩行者の死亡事故は、道路を真っすぐ横断しようとして、“奥側の車線”でひかれるケースが60%以上。そのほとんどが自宅から500メートル圏内という近所で発生しているという(『交通事故分析レポートNo.118』より)。

 交通ジャーナリストの寺澤有氏は、こう分析する。

「死亡事故に自宅近くが多いのは、習慣化して注意力が低下するからでしょう。仲本さんの場合も、奥さんのお店が近くにあり、やはり習慣化していたのでは」

 ちなみに、仲本さんの事故も片側3車線道路の3車線目という“道路奥側”で、横断禁止の場所だったことが分かっている。

「ただ、交通事故で死亡した高齢歩行者のうち、横断歩道を歩行中に事故に遭った人も約26%いる。つまり、4分の1の人は、交通ルールを守っているのに事故に遭ってしまったということなんです」(前出の記者)

 なぜ、高齢者は事故に遭ってしまうのか。前出の『交通事故分析レポート』は、〈横断前には自動車を認知していても、手前車線の車に注意が向くことで、奥の安全確認が疎かになる〉と考察。さらに、高齢者に見られる特徴を以下のように指摘している。

〈周辺の交通状況を読み取る認知機能、車の速度などを見積もる判断力が低下〉

〈視力、聴力の衰えで危機察知が遅れる。運動能力の低下で急いで渡れない〉

 高齢者が交通事故で死なないために気をつけるポイントは現在発売中の『週刊大衆』11月14日号で。

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