「愛情たっぷり“おばあめし”をあなたにもおすそわけ」大迫知信「“おばあ”の料理を愛する男の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (2/2ページ)

日刊大衆

好きなように生きてみろ”と励ましてくれたんです」

 そうして大迫さんは退職し、文章の勉強のために文芸を教える大学へ進学。2度目の大学生活、卒業後の不安定な仕事を支えてくれたのが、おばあが作る料理だ。

「おばあのごはんがなかったら、路頭に迷っていたかもしれません」

 孫のために3度の食事を用意する、おばあ。しかし今年の2月、新型コロナウイルスに感染。高齢者への影響は大きく、陰性となった現在も以前のように台所に立てなくなってしまった。

 彼は、そんなおばあのために、代わりに食事を作っている。「おばあめしで育った僕が、“まごめし”で恩返しをする番です」

 おばあが再び元気になり、笑顔を描いたおにぎりを作ってくれる日が訪れるよう、祈るばかりだ。

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など
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