沢口靖子『科捜研の女』が「永遠に続く」ワケ!コア視聴率“惨敗”も“福山雅治『ガリレオ』演出”&“毎週特撮俳優”で「大逆襲」!!

日刊大衆

沢口靖子
沢口靖子

「木曜ミステリー」枠の廃止に伴い、「火曜21時枠」に移行し10月18日から最新シーズンがスタートした沢口靖子(57)主演の『科捜研の女』(テレビ朝日系)。同作は1999年に始まり現行連ドラ最多シリーズ記録を更新し続けている人気ドラマだが、今シーズンは枠移動に伴う大胆なリニューアルが賛否を呼び、注目を集めていた。

「科捜研のセットが“引っ越し”の名目で大幅リニューアルして、照明の演出が暗めになったり、『科捜研』お約束のパソコン解析時に流れる“ピロピロピロ……”といった電子音がなくなり、現実的になったほか、2017年からレギュラーだった渡部秀さん(31)演じる橋口呂太が“転職”して入れ替わりで小池徹平さん(36)演じる新キャラ君嶋直樹が『科捜研』に就任したり、全体的にシリアス方向に、大胆な作風の変化を行ないました。

 監督やスタッフがほとんど変更されていないとは、信じられないレベルで“別物”ですね」(テレビ誌編集者)

 10月18日放送の第1話は、世帯視聴率11.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と絶好の滑り出し。その後も11月8日放送の第4話まで、上が第3話の9.2%、下が第4話の8.4%とまずまずの数字を出し続けているものの、現在、テレビ局が重視している「13~49歳」を的に絞ったコア視聴率は不調だという。

「第1話が2.2%、第2話と第3話は1.9%と、かなりの低空飛行状態です。路線変更したり、放送前は沢口さんや準主役の内藤剛志さん(67)が積極的にバラエティ番組に露出を増やしたり、公式SNSでセットの紹介をしたり、若い世代に関心を持ってもらおうとしているものの、数字は残念なもの。大幅なリニューアルが原因で見るのをやめてしまったそれまでの視聴者もいるでしょうし、難しいところです。

 今求められるコア視聴率は厳しいものですが、『科捜研』は来年以降もずっと続くと言われていますね。少なくとも現在の東映の社長が退任するまでは、とも。というのも、同ドラマは東映とテレ朝の共同制作作品で、撮影も京都の東映のスタジオで行なわれています。いわば、東映の看板ドラマ。東映とテレ朝の関係の深さもあり、だからこそ数字が少々悪くてもずっと続くと言われているんです。

 ただここにきて、リニューアルした演出が馴染んできており、少しずつ逆襲の兆しも見せつつありますよ」(ドラマ制作会社関係者)

■「処刑用BGM」に進化したメインテーマの使い方

 とりわけ、当初は難色を示すファンの多かった「BGMの使い方」は、回を追うごとに人気が出つつあるという。

「『科捜研』の人気ポイントの1つは川井憲次氏(65)の“川井サウンド”とも呼べる、まるでロボットアニメのような存在感抜群かつ緊迫感のあるBGMにありました。これが今シーズンではかなり控えめになって“物足りない”という声も多かったんですが、もう少しで真相究明できそうな絶妙なタイミングで派手なメインテーマを流す、という方針に切り替え、メリハリが効いて盛り上がるようになった、と再評価されつつあるんです」(前出の制作会社関係者)

 視聴者の間では、

《今期は処刑用BGMにクラスチェンジされて使い勝手が気持ちいいな…》《今シーズンはいつものBGMが高まる使われ方してる》《いつものBGMが勝利確定演出になってるの熱い 流れるの1回だけになって価値上がった》《いつものBGMがここ一番のときにだけ流れるようになったことで盛り上がりどころが明確になって、満を持して流れた時のカタルシスがよく演出されている》

 などといった声がSNSには寄せられていて、演出の変更が好意的に受け入れられている。

「古くは松平健さん(68)の『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)で“成敗”するクライマックスで流れる『殺陣のテーマ』、推理ドラマでは福山雅治さん(53)の『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)で真相に気づいた湯川教授(福山)が数式を所かまわず書きなぐる姿とともに流れる『vs.~知覚と快楽の螺旋~』のような存在として定着しつつあります。

 くわえて、以前から『科捜研』では一定の視聴者が確保できる要素があり、今シーズンもそれは続いています」(前同)

『科捜研』に限らず、東映とテレ朝が手がける刑事ドラマに出演する俳優には、ある共通点があるという。

■「特撮俳優」の起用がすでに視聴者の「お楽しみ」に

「“特撮俳優”です。今シーズンは出ていませんが、渡部秀さんは2010年放送の『仮面ライダーオーズ』で主役だったし、2013年放送の『season13』から現在までレギュラーで続投し続けている研究員・涌田亜美を演じている山本ひかるさん(31)は、桐山漣さんと菅田将暉さんの出世作で有名な2009年放送の『仮面ライダーW』で、ヒロインの鳴海亜樹子を演じていました。

 ちなみに、2019年の『season19』と今シーズン1話に出演した高田里穂さん(28)も、『オーズ』のヒロイン・泉比奈だったことで知られています」(前出の制作会社関係者)

 以前から特撮俳優が『科捜研』のメインやゲストに登場するのは珍しい話ではなかったが、今シーズンも出演率は高く、11月15日放送の第5話までの全話に“特撮俳優”が出演する事態に。

・第1話:高田里穂/仮面ライダーオーズのヒロインほか(第5話にも再登場予定)

・第2話:森崎ウィン(32)/仮面ライダーWのゲストキャラかつ現行作品『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の主題歌アーティスト

・第3話:福士誠治(39)/高橋文哉(21)主演『仮面ライダーゼロワン』劇場版のラスボス

・第4話:濱田龍臣(22)/『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)の主人公

・第5話:西銘駿(にしめ・しゅん・24)/『仮面ライダーゴースト』の主人公

 そのため、

《科捜研の女、毎週のように特撮関係俳優が出てる気がする》《科捜研の女というか、特撮俳優集めの女になってるやんけ》《なんか今シーズンも特撮レジェンド俳優大集合のシーズンになってきたwww》

 と、特撮ファンにとってお楽しみの1つとなっているのだ。

「リニューアルした演出が視聴者に受け入れられつつあるし、今シーズンは次回ゲストの出演を予告で大々的にしているので、目にする人も増える。現状、コア視聴率は正直なところ厳しいですが、これから少しずつ回復傾向にあってもおかしくはないでしょう」(前同)

「今作では今までの“明るく身近な科捜研”ではなく、クールで高度で上質な世界観を目指していきます」と放送前にコメントしていた沢口。それが実を結ぶ日も遠くないのかもしれない――。

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