フジ『silent』想・目黒蓮が手書きの言葉と表情の変化で伝えた神シーン、ここから始まる紬・川口春奈との新しい関係

日刊大衆

※画像はフジテレビ『silent』公式サイトより
※画像はフジテレビ『silent』公式サイトより

 Snow Man目黒蓮(25)が出演するドラマ『silent』(フジテレビ系)は、高校時代に本気で好きでつきあっていた彼氏に再会したことで揺れ動く感情や、大切な人たちへの想いを描いたラブストーリーだ。第4話は、3年間つきあって一緒に暮らすことを考えるぐらい、順調な交際をしていた紬(川口春奈/27)と湊斗(鈴鹿央士/22)の、恋の終わりを丁寧に描いた。

■誠実にちゃんと別れる紬・川口春奈と湊斗・鈴鹿央士

 一緒に暮らすために不動産屋に行くほど順調だった紬と湊斗だったが、別れることになった。別れを告げたのは湊斗のほうで、紬と想に優しくできなくなるし、嫌われたくないからだというのだ。

 一方の紬は別れたくないと伝えるのだが、わめいたりせず静かにしっかり口頭で伝える。そして、ゆっくり受け入れようとするのは、湊斗のことを想ってのこと。淡々と日常を送る紬だったけれど、湊斗の部屋に忘れ物があって、どうするかの連絡が入る。

 それは、紬がよく前髪を留めていたというヘアピンだった。フワフワした綿毛のような飾りのついたヘアピンで、フワフワは紬のことを指している。それは、紬の親友が、湊斗と一緒にいた時の紬をポワポワしていたと言っていて、フワフワでポワポワしたヘアピンをゴミ箱に捨てたことで、湊斗は紬とのことを完全に終わらせたことを悟らせた。といっても、“捨てた”というより“置いた”という感じで、それはとても優しいものに感じられた。

 紬も、湊斗とよく作って食べていたハンバーグを、一緒に暮らす弟と一緒に食べつくした。翌日にも食べようとしていた多めの分量だったが、その日のうちに食べつくした。それは、湊斗への想いを消化したことを意味していた。紬が手話の先生に「普通に、声で話せるんですけどね、湊斗とは。伝わらないもんですね」と言っていたけれど、ちゃんと伝えたい想いが伝わっていたのがとてもよかった。

■想・目黒蓮がつづった丁寧な言葉が心にしみる

 想は、湊斗から紬と別れることを伝えられ、自分のせいかもしれないと感じ取る。難聴になることで大切な人を悲しませたり迷惑をかけたくないから、二度と会わないつもりで関係を断絶したのに、再会したことがきっかけで大切な二人が別れることになるなんて考えたこともなかっただろう。

 ある日、東京の街中で、偶然再会したのも衝撃だったが、本気で好きだった紬と、親友の湊斗がつきあっているという現実にも驚きがあった。またひとつ、大切なものを諦めてしまう挫折感、喪失感があったと思う。それでもきちんと受け止め、新しい関係を作りたいと気持ちをコントロールしていたのに、自分のせいでネガティブに感情が動いて別れることになったのならば、つらすぎる。

 紬に再会したことで自分が感じたことを、LINEではなく会って伝えようとする想は、とても誠実だ。その手段として、小さなノートに手書きで気持ちを綴って準備していたのだが、時間をかけて言葉を用意していたのが伝わってくる。

 丁寧な直筆で、一枚一枚めくっていくのは紙芝居のようで、ストレートな感情であることが感じられた。ページをめくるたび、想が書いた言葉が感情になって、想の表情がわずかに変化していく。紬と湊斗が別れるきっかけになったことは悪いと思いながらも、再会したことで閉じた世界がまた開かれたことがうれしかったことを伝える正直さがとても素敵だ。

 紬と想の二人に再び恋が始まるのかは分からないけれど、新しい関係がスタートしたことで何かがまた始まるだろう。それはきっと相手を包み込むような優しいものに違いない。(文・青石 爽)

 手書きのノートで思いを伝えるシーンのメイキング。音のない世界で、気持ちが見事に立ち上がってくる。

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※画像は『silent』公式インスタグラムアカウント「silent_fujitv」より

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