「キンプリ&滝沢秀明」ショックに「残ジャニ」キンキ堂本光一、ヒガシ、KAT‐TUN中丸の「ホンネ」
11月4日、King&Prince(以下、キンプリ)の平野紫耀(25)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)の3人が、2023年5月22日付で脱退することが突如発表された。平野と神宮寺は脱退と同時にジャニーズ事務所から退所、岸は主演映画『Gメン』の公開を待って来秋に退所するという。高橋海人(23)と永瀬廉(23)の2人はキンプリとしてグループ活動を存続する。
11月1日には、滝沢秀明氏(40)がジャニーズ事務所副社長を辞任し、子会社でジャニーズJr.のプロデュースを担当するジャニーズアイランドの社長も辞任していたことが発表されていた。
デビュ―4年目ながら、嵐やSMAPに次ぐ“国民的グループ候補”と目されたキンプリの分裂にファンからは悲嘆と驚きの声が多く寄せられたが、ジャニーズ事務所に残る、“辞めジャニ”ならぬ“残ジャニ”たちも、この平野、神宮寺、岸らの脱退について触れている。
そこで本サイトは、ジャニーズ評論家として活動し、『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)などの著書がある霜田明寛氏に「キンプリの脱退についてのジャニーズ所属タレントのコメント」について詳しく分析してもらった。
霜田氏が語るところによると、「キンプリへのコメントには全体的に送り出しムードがあふれている」という。ジャニーズにはファン向けの有料ブログがあり、KinkiKidsの堂本光一(43)はキンプリ脱退発表後のタイミングの11月8日、キンプリとは明記していないものの“彼ら”と話し、“思ったより大人になっていた”といった趣旨の記事を更新していた。
「岸さんは元々KinkiKidsと縁が深く、一緒にクレンジングバーム『DUO』のCMに出演したり、ミュージカル『SHOCK』に出演したりしていたんです。さらに神宮寺さんと岸さんの舞台『DREAM BOYS』では、光一さんは演出をジャニー喜多川氏から引き継いでいました。
おそらく光一さんも脱退に思うところはありそうなんですが、“本人たちが考え抜いて決めたことを尊重する”といったトーンのコメントで、非常に印象的でした」(霜田明寛氏=以下同)
■東山紀之はマッチにも容赦ない批判!
少年隊の東山紀之(56)は、滝沢氏の退所とキンプリの“分裂”について言及している。
11月6日放送の『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で滝沢氏について「タッキー自身も普段から多くを語る男ではなかったので、信念を貫いたのかなと思います」とコメント。
キンプリについては、メンバーと話をしたことも明かし、「彼らにとっては突然でなくて考えた末の結論だった」「世界っていうのが近くなってる。夢に向かって羽ばたいて欲しい」とエールを送った。
「2021年5月に近藤真彦さん(58)が電撃退所したとき、東山さんはやや怒っていました。マッチさんという先輩でも怒ってた人ですし、もしキンプリがおかしな辞め方をしていたら、東山さんはマッチさんの時のように批判していたのではないでしょうか。
東山さんがああいう言い方をしたということは、彼らの中では辞める3人へ“送り出しムード”があるのではないかと感じました」
近藤の退所の際、東山は『サンデーLIVE!!』で「退所の仕方に大きな疑問が残る」「すごく薄っぺらい」などハッキリと批判していた。
さらにKAT-TUNの中丸雄一(39)は、11月6日放送の『シューイチ』(日本テレビ系)でキンプリについて誠実なコメントを寄せている。
中丸は神宮寺が「次誰か辞めるときは自分も辞めようと思っていた」と言ったことについて、岩橋玄樹(25)がグループから離れた経験から出た言葉ではないか、と指摘しフォロー。さらに「みんな本当に良いやつなんで。3人がこの後どういう道を選択するか分かりませんけど、本当に応援したいなと。残る2人は本当に頑張ってほしいです」と、辞めていく3人とキンプリとして活動を続ける2人の両方にエールを送った。
「中丸さんの言葉は、11月6日の朝というタイミングで、ファンの間でヒートアップする様々な憶測をたしなめつつ、出ていく側も残留側も思いやる秀逸なコメントだったと思います」
■亀梨和也は「残された側だと思ってない」と語る
KAT-TUNの亀梨和也(36)は、NEWSに所属していた山下智久(37)が2011年に同グループから脱退した際にコメントを求められていたのだが、霜田氏はそれが非常に印象深い発言だったと振り返る。
「KAT-TUNも赤西仁さん(38)の脱退を経験していましたが、亀梨さんは、“残された側だと思ってない”と語っていました。現状を維持しようとする残る側と、新しいことに挑戦しようとする去る側だと、どうしても去る側に注目が集まってしまいがちですが、グループに残る側と去った側の間に優劣はないですよね」
ジャニーズ所属だが、アイドル活動はほぼせず、役者業が中心となっている風間俊介(39)もキンプリについてコメントをしている。
11月7日の『ZIP!』(日本テレビ系)に出演した風間は、ファンに向けて「分かったとは言いづらいかもしれないんですけど、一緒に強がりでも“分かった。頑張って。応援する”って言ってくださる方がいるとしたら5人はすごく心強いと思う」と呼びかけた。
「風間さんは、ファンの気持ちに寄り添いながら、キンプリの5人にもエールを送る、かなり上手なコメントだと思いました。ただ、中丸さんと風間さんのコメントには、過熱するファンのSNS上での発信について“本人たちが見たら傷つくかもしれないよ”と、たしなめる姿勢も感じました」
■滝沢秀明氏とキンプリの間の違いとは?
対して、滝沢氏へハッキリとエールを送ったのは現状東山のみ。キンプリについて触れる現役ジャニーズたちのほうが多いのは、本音のところで一体どういう違いがあるのだろうか。
「滝沢氏の辞め方は極めて不透明で、本人のコメントもなかったですよね。キンプリは動画でメンバーたち本人がしっかりコメントを出しており、“海外進出”などの理由も語られています。
本人のコメントが発表されていないと、ジャニーズ事務所に残っている人たちとしては、そのトピックに関して何も言いようがないのでは、と思われます。さらに高橋さんと永瀬さんの2人がキンプリというグループ自体を残していますよね。そういうこともあって、送り出しムードが漂っていると思います。
風間さんは、キンプリよりも滝沢氏と同じ時代を生きてきた方なので、滝沢氏について言及してもよかったのでは、とも思いましたが……」
3人がキンプリを脱退する来年5月22日まで、約半年。今後、キンプリが5人でファンが見守るステージに立つことはあるのだろうか。
「半年という期間が残されているので、可能性はゼロではないかな……と思いますね。2021年12月30日に開催された『Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~』のような大規模なイベントでさえ、タイトなスケジュールでの告知・チケット販売だったこともありました」
衝撃のニュースが続くジャニーズ事務所。所属タレントたちは、キンプリの脱退と滝沢氏の退所に何を思うのか――。
霜田明寛(しもだ・あきひろ)
ジャニーズ評論家。2009年に初の書籍を出版、2016年から『永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリー』編集長を務め、エンターテインメントを紹介。就活アドバイザーとしても活動している。著書に『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』(日経BP)などがある。