滝沢秀明は「実は最優秀ツイッタラー」芸能人とSNSの関係をプロが解説!

日刊大衆

※画像は滝沢秀明氏のツイッターアカウント『@h_takizawa328』より
※画像は滝沢秀明氏のツイッターアカウント『@h_takizawa328』より

 11月14日、ツイッター開設以来、日本中の注目を集めているといってもいい滝沢秀明氏(40)が新たなアクションを起こし、大きな話題となっている。7日にツイッターアカウントを作ってから、滝沢氏はなぜかプロフィール欄を頻繁に更新し、肝心なツイートはほとんどしなかったにもかかわらず、わずか1週間で247万人フォロワーを獲得。日本トップ級のツイッタラーになった滝沢氏は、14日に初めてリプライ(他ユーザーへの返信)を行ったのだ。

 今回、滝沢氏がリプライを送ったのは、滝沢氏のプロフィール欄の更新を5秒ごとに検知しツイートする“bot”ユーザーだ。botとは、インターネット上であらかじめ設定したタスクを実行するプログラムのことで、滝沢氏が更新と削除を繰り返すプロフィール欄を記録として残そうとしているアカウントだった。

 滝沢氏のみならず、タレントのツイッターでの発言はニュースになることが多い。

 12日には、元King&Prince岩橋玄樹(25)がツイッターアカウントを開設し、〈やっとみんなに本物って伝わったーーーー 玄樹Twitter降臨〉と投稿。約3000リツイートと4万4000いいねを獲得し、ファンから「やーい!嬉しいよお」「信じられなくてごめんね(笑)いわちtwitter降臨してくれてありがとう」といった反応が殺到した。

 さらに、13日ごろに竹内涼真(29)がいかがわしい画像をアップしている一般人のツイッターユーザーを誤ってフォローしたと思われる件について、14日に竹内自身が〈どちらにしろファンのみなさんびっくりさせてごめんなさい 気をつけますね 俺もびっくり 恥ずかし笑〉とツイート。11月15日現在、1万1000リツイートと10万8000いいねを獲得している。

 15日には、松本まりか(38)が自身のツイッターで深夜に〈演技ってなに?演じるってわかんないよ〉〈私に誰かを演じる資格があるのだろうか〉などといった趣旨の文章を数多く投稿し世間をざわつかせている。

“開設報告”から“誤操作”まで、とにかく話題が尽きない芸能人のSNS利用。芸能人と切っても切れないSNSの深い関係を、今回はツイッターに注目して、ITジャーナリストの井上トシユキ氏に詳しく解説してもらった。

■あざとくても気になった時点でタッキーの勝ち

 滝沢氏がたった1週間で247万人フォロワーを獲得したことについて、井上氏は「そもそも著名人はSNS向きなんです」と語る。

「すでに知名度がある方は、SNSの利用がしやすいですね。そもそも有名なので、SNSの利用を始めたとか、とにかく発信するだけでユーザーからの反応が見込めるんです。ただ、以前は色々と試行錯誤をしていたからか、SNSの利用に際して“誤爆”など様々な問題が発生していました」(井上トシユキ氏=以下同)

 SNSでの“誤爆”とは、本来、意図した場所ではないところに投稿してしまったり、想定していたユーザーとは別のユーザーにメッセージを送ってしまったりすること。ツイッターの初期には、芸能人がプライベートで使っていたアカウントと間違えて、超個人的な情報や写真を、芸能活動用のアカウントにツイートを投稿する事件などが多発していた。

「ただ、事務所に所属しているタレントさんたちは、現在は全体的に、SNSの利用法についてコンプライアンス研修がされていると思います。芸能界も過去の失敗からSNSの使い方を学んでいるので、あまり操作ミスなどの事件は起きないようになってきているのではないでしょうか」

 たった1週間で247万人フォロワーを獲得した滝沢氏に関しては、ツイートせずにプロフィール欄の更新を頻繁に行ったり、文書の画像をさかさまに投稿してしまったりするなどのミスが「あざとい」「わざとなのではないか」といった声も一部では上がっているが――。

「滝沢氏のツイッターについては、プロフィール欄の投稿などが“あざとい”と言われてはいますが、話題になった時点で滝沢氏の勝ちと言えるでしょう。もともと、滝沢氏は十分に知名度があるので、ユーザーが“この人は今何をやってるんだろう”っていう意識を向ければ、もう滝沢氏の戦略に踊らされているのではないでしょうか。滝沢氏個人として一からやり直そうとしているところで、“著名人・滝沢秀明”の価値を上げていく、うまいツイッターの使い方だと思います」

■タッキーの火山投稿&ネット利用はファンの母性本能をくすぐる

 芸能人のSNSというと、主な利用法は新曲のリリースやテレビ・舞台・映画などの出演情報など、仕事の告知などが多い。それに加えて、井上氏は「プロフィールで公にしている趣味の部分でのファンとの交流」も挙げる。

「公式なプロフィールで明らかにしている、趣味に関する当たり障りのない発信などは、芸能人の仕事以外の一面を見られたような気がしてファンとしては嬉しくなりますよね。滝沢氏の場合でいうと、完全にプライベートではないにせよアイドルとは違う側面が見られる。テレビや舞台、コンサート以外の、ある種“素の部分”に近いところが見られる感覚になります。

 滝沢氏と火山に関しても、アイドルだった滝沢氏がアカデミックな研究をしたり、火口に降りる危険な行動をしている。それに、ツイッターの使い方がわからない“天然”ぶりを発揮していますが、そうした行動が、ファンの母性本能もくすぐることができているのではないでしょうか」

 現在、ツイッターは大手自動車メーカーのテスラのCEO、イーロン・マスク氏(51)による買収に伴い、人権担当の部署に所属していた社員が全員解雇されたり、「公式マーク」に月8ドルのサブスクリプション代を導入したりするなど、大きな変化が起きている。

 海外ではマスク氏によるツイッターの言論緩和を危惧してモデルのジジ・ハディッド(27)やスペインの高級ブランド・バレンシアガがツイッターの利用を止めるなどしているが、日本の芸能人には何か影響はあるのだろうか。

「アメリカでは、マスク氏による買収以前からツイッターにおける言論の自由はどこまで大丈夫なのか、といったことが議論され続けています。日本に関しては、そもそもコンプライアンス研修やSNSの使い方講座を受けている芸能人の方が、そこまで危ない発言をすることはないでしょうから、特に大きな影響はないと思われます」

 彗星のようにツイッターに現れた滝沢氏が、瞬く間に「芸能界No.1ツイッタラー」の座に上り詰めたのも、その巧みな「プロデュース力」のおかげかもしれない――。

井上トシユキ(いのうえ・としゆき)
ITジャーナリスト。『日刊ゲンダイDIGITAL』や『デイリー新潮』など多数のメディアで執筆。コメンテーターとして『ワイドナショー』(フジテレビ系)など出演多数。

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