芸能界に君臨してきたジャニーズ帝国が、揺れに揺れている――。

　ジャニーズ事務所を巡っては、滝沢秀明氏（４０）が１０月３１日付で同社の副社長を退任して退所。グループ会社「ジャニーズアイランド」の社長も９月２６日付で退任し、後任に元Ｖ６の井ノ原快彦（４６）が就任している。

　１１月４日にはＫｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ（キンプリ）の平野紫耀（２５）、岸優太（２７）、神宮寺勇太（２５）が２０２３年５月でグループを脱退し、その後ジャニーズ事務所も去ることと、残った永瀬廉（２３）と高橋海人（２３）は２人でキンプリを存続させていくことが発表され、多くのファンが悲しみに暮れている。

「『週刊文春』（文藝春秋）などの記事にもありますが、藤島ジュリー景子社長のお気に入りでなければ事務所からはプッシュされない、冷遇されることもある、という雰囲気だとも言われていますよね」（芸能プロ関係者）

■キスマイがジャニーズ事務所内で冷遇!?

　ジュリー氏のお気に入りは、キンプリの永瀬、なにわ男子の特に道枝駿佑（２０）、さらにＳｎｏｗ Ｍａｎの目黒蓮（２５）だとされる。

「そんな中、いよいよキスマイが干されそうだ、という話も出てきているんです。キスマイは言わずと知れた“Ｉ氏”派ですからね。Ｉ氏は、元ＳＭＡＰのチーフマネージャーで現在は新しい地図の稲垣吾郎さん（４８）、草なぎ剛さん（４８）、香取慎吾さん（４５）が所属するＣＵＬＥＮの社長です。

　ＳＭＡＰが解散する前は、Ｉ氏がキスマイのプロデュースや売り込みを担当していました。滝沢さんが退所したことで、あらためてジャニーズ事務所内の派閥の話がされるようになりましたが、かつてＩ氏派に属し、今でも中居正広さん（５０）とも共演が多いキスマイが今後、プッシュされるかと言えば、決してそんなことはないでしょう」（前出の芸能プロ関係者）

■キスマイがジャニーズ上層部から「事情聴取」!?

　１１月２３日に放送される『テレ東音楽祭２０２２冬』の出演者が発表され、ジャニーズ事務所からは２０ｔｈ Ｃｅｎｔｕｒｙ、ＮＥＷＳ、関ジャニ∞、ＫＡＴ－ＴＵＮ、Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ、Ａ．Ｂ．Ｃ－Ｚ、ジャニーズＷＥＳＴ、Ｔｒａｖｉｓ Ｊａｐａｎの８組が出演する。

　ファンの間では、ここにキスマイの名前がないことに異論が噴出。キスマイの千賀健永（３１）はテレビ東京の深夜ドラマ『夫婦円満レシピ～交換しない？一晩だけ～』に出演しており、エンディングテーマにはキスマイの『Ｒｅｂｉｒｔｈ Ｓｔａｇｅ』が採用されているからだ。

　ＳＮＳには「いつも紅白には出してもらえないしいったいどうなってるの　結構頑張ってると思うよ…」「テレ東音楽祭にキスマイ出らんのや…千賀くんドラマ頑張っとるのに残念」「藤島ジュリー景子のせいでキスマイが今回テレ東出れないのかな。てか明らかにおかしいもんね笑」などのコメントが寄せられている。

　前出の芸能プロ関係者が話す。

「実は、キスマイがジャニーズ上層部から“事情聴取”を受けたそうなんです。事情聴取は大げさかもしれないが、現状についての聞き取りだという話ですね。キスマイだけではなく他のグループも含めだといいますが、上層部からは、“滝沢と話していないか”や“滝沢から何か言われてないか”といった聞き取りがあった、とささやかれていますね」（前出の芸能プロ関係者）

■「俺は休みたいんだよ～」と新会社設立を否定も

　一部スポーツ紙などでは、滝沢氏が音楽や映像制作、芸能マネジメントにとどまらず、幅広い事業を手掛けていくために新会社を立ち上げると報道。

　しかし、これを滝沢氏はツイッターの「ｂｉｏ（プロフィール）欄」で否定。「新会社？？なんの話し？俺は休みたいんだよ～。朝からビビるからやめーぃ」「何か始める時はここで言うだろ普通。やめーぃ、だめーぃ」と反論したことも記憶に新しいが――。

「滝沢さんも古巣とは極力揉めたくはないでしょうから、自分から“来いよ”なんてことは言わないはずです。ただ、男気のある人ですから自分が声をかけて退所したわけではなく、タレントやグループが干されるような状況になり、必然的に“退所”を選択せざるをえなくなれば、受け皿になる、と関係者の間ではかなり現実感のある話として出てきています。ジャニーズならぬ“タッキーズ”ができるのではないか、と噂になっていましたが、冗談抜きでタッキーズ誕生はリアル感を増しているようですよ。

　そしてキンプリの３人に続くのはキスマイではないか、ということですね。さらに滝沢さんのお気に入り“タキニ”とも言われるＩＭＰＡＣＴｏｒｓも、今後事務所本体が推すかと言われれば、決してそんなことはないでしょう。滝沢さんが命名した滝沢さんありきのグループですからね」（前同）

■ＳｉｘＴＯＮＥＳも危ない……!?

　不穏な噂がささやかれているグループはキスマイとＩＭＰＡＣＴｏｒｓだけではないという。

「デビュー以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けているＳｉｘＴＯＮＥＳにも噂が出ているそうなんです」（前出の芸能プロ関係者）

　滝沢氏が退所を決意したのは、大人気グループへと成長させたスノスト（Ｓｎｏｗ ＭａｎとＳｉｘＴＯＮＥＳ）の管轄が今年に入ってジュリー氏に移ったからだとも報じられている。

「滝沢さんの退所の話が出る前から、メンバーだけではなく彼らのマネージャー陣などもジュリー氏の管轄に移行することが“どうなるかわからなくて怖い”と感じていたそうで、“上司は滝沢さんのままがいい”という思いだったといいますからね。

　スノストはともに遅咲きながら、滝沢さんのプロデュースで事務所でもトップクラスのグループに成長。滝沢さんに恩を感じているのは間違いありません」（前同）

■来年までは動かない、でもこのままでは終わらない

　ＳｉｘＴＯＮＥＳのジェシー（２６）はドラマ『最初のパー』（テレビ朝日系）に、京本大我（２７）も『つかの間の一花』（日本テレビ系）で主演を務めている。また、森本慎太郎（２５）は『ザ！鉄腕！ＤＡＳＨ!!（鉄腕ダッシュ）』（日本テレビ系）に準レギュラーとして出演している。

「ただ、キンプリの岸さんも『鉄腕ダッシュ』に出ています。１月クールには、美 少年の浮所飛貴さん（２０）と共演する連ドラ『すきすきワンワン！』（日本テレビ系）も控えています。にもかかわらず、彼はこのタイミングでの退所を決意したわけですから、ＳｉｘＴＯＮＥＳにももう何が起こるかはわかりません。

　そして、滝沢さんは“来年までは動かない、でもこのままでは終わらない”といったことを周囲に語っているそうなんです。今年は動かない、それはつまり来年には“動く”ともとれる話。

　２０２３年のどこかのタイミングで、芸能プロダクション“タッキーズ”を設立することがあるかもしれません。ただ、それは、後輩、教え子たちが干されてにっちもさっちもいかないとなったら――ということではないでしょうか。その筆頭がキスマイとＩＭＰＡＣＴｏｒｓで、さらにはＳｉｘＴＯＮＥＳにも可能性がささやかれているということのようです」（前同）

　キスマイ、ＩＭＰＡＣＴｏｒｓ、そしてＳｉｘＴＯＮＥＳまでもが、もしジャニーズ事務所を離れるようなことになれば、もはや「大激震」では収まらないだろう……。