１１月２８日、２０２３年１月クールのＴＢＳ火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』の制作が発表された。主演を広瀬すず（２４）。相手役をＫｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅの永瀬廉（２３）を起用した「最後の青春」を描く王道ラブストーリーだ。脚本を担当するのも恋愛ドラマ界隈の大御所・北川悦吏子氏。大成功は間違いないと思える作品だが、放送前から広瀬と永瀬それぞれに「懸念材料」があるという。

「１つは、主演の広瀬さんにはすでに“相手”がいること。今年７月に、プライベートで、俳優の山崎賢人さん（２８）との交際が『週刊文春』（文藝春秋）の取材で発覚し、事務所も否定していませんでしたよね。

　お互いに好感度の高い俳優同士のため、ファンはおおむね好意的に受け入れているんですが、どうしても男性ファンの“撤退”は懸念されます。事実、報道直後、ＳＮＳには男性ファンからの悲鳴が上がっていましたからね。また、女性ファンにしても、現実での“彼氏”がチラつけば、永瀬さんとのドラマに感情移入しにくい視聴者もいるでしょう」（テレビ誌編集者）

　永瀬については、“騒動”もあったという。

「脚本家の北川さんは明確に否定していますが、２０１９年９月２４日放送の特番『ＦＬＹ！　ＢＯＹＳ，ＦＬＹ！　僕たち、ＣＡはじめました』（フジテレビ系）で主演を務めた永瀬さんの演技を批判した、という疑惑が出たことがあったんです」（前同）

　当時『ＦＬＹ！　ＢＯＹＳ，ＦＬＹ！』の放送直後に北川氏が、《声の高さが微妙。落ち着かない。その役者さんを見ての私の感想》などとツイートしており、これが「永瀬のことでは？」と炎上。

　同月２７日に件の騒動の記事を引用して《これ、永瀬廉さんのことではないです。（中略）素材を見てくれと言われて見た、ミュージカルの役者さんについての感想です》と否定しているが、この騒動が尾を引いており、現在も北川氏に反感を抱いているファンもいる、という。

■「キンプリ崩壊」＆前作大爆死の永瀬には大プレッシャー

　脚本家の北川氏も絡んだ“騒動”。しかし、それ以上に懸念されるのは、永瀬の近況だろう。

「永瀬さんはまず、今年７月クールに主演を務めた『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』（日本テレビ系）が、平均世帯視聴率が低いだけでなく、テレビ業界が最重視している“１３～４９歳”を対象としたコア視聴率でも２％程度という“大爆死”をしてしまった。

　くわえて、キンプリの平野紫耀さん（２５）、岸優太さん（２７）、神宮寺勇太さん（２５）の３人が２０２３年５月に脱退すると発表してから初の出演ドラマです。騒動の渦中にいるわけで、２連続でコケるわけには絶対にいかない」（制作会社関係者）

　広瀬についても、「ＴＢＳドラマ初主演」ということで、今後のＴＢＳとの関係に影響してくる部分がある。メイン２人にそれぞれ失敗できない理由があるのだ。

　そんな心配もある２人を救うかもしれないのは、意外な人物になりそうだという。

「詳細な役どころは不明ですが、本作には、土屋太鳳（２７）主演の『やんごとなき一族』（フジテレビ系）で主人公の結婚先の義姉・美保子を演じた際に、“松本劇場”と評される怪演を見せた松本若菜さん（３８）が出演するといいます。松本さんは、つい最近の１１月２７日にも『情熱大陸』（ＴＢＳ系）で密着されたり、いま本当に旬な女優ですからね」（前同）

　松本はバイプレイヤーとしてキャリアが長く、圧倒的な色気を誇る美人女優だが、ブレイクまで長い時間を要した苦労人として知られている。３０代でアルバイト生活だった時期について「腐ってたと思う」「何でわたし東京来てるのかなって」と『情熱大陸』で松本は語っていた。

■平野紫耀とも共演！『情熱大陸』で見せた気遣いが発揮されるか

　しかし、その実力は折り紙つきで、今年４月クールの『やんごとなき一族』で共演した土屋が、「シリアスなシーンがすごく素敵」「シリアスが分かってるから、笑いがわかってる」と評するほど。

　当然、その演技力は高く評価されており、今年『やんごとなき一族』で『第１１２回ザテレビジョンドラマアカデミー賞』と『東京ドラマアウォード２０２２』で、それぞれ助演女優賞を獲得したばかりだ。

「ちなみに、現在、キンプリの平野さん主演のドラマ『クロサギ』（ＴＢＳ系）が放送していますが、松本さんも第１話に登場していました。

　オープニングで平野さん演じる黒崎の詐欺返しにあっさりと引っかかり即逮捕される役でしたが、物腰柔らかな“詐欺師モード”と、バレて警察に捕まった際の “触んなよ！”という怒声や、取調室の“証拠を見せてくださいよー”“証拠が足りないこういやって自白させようとしてんでしょ？”という不貞腐れた本性とのメリハリは、短い出番ながら抜群の存在感でしたね。

　平野さんとの“共演”は本当にわずかでしたが、永瀬さんとキンプリについて話すこともあるかもしれませんね」（前出の制作会社関係者）

『情熱大陸』では演技にくわえ、現場ではどんなにキツくてもムードメーカーとして場の空気を明るくしている姿を、「つらさを隠して現場に臨む性格は、売れる前から変わっていないらしい。”頑張り屋”……なのだ」「明るく振舞ってはいるが、どうやら気遣いの人」と紹介されていた。

「『情熱大陸』で紹介された姿勢を『夕暮れに、手をつなぐ』でも見せてくれることでしょう。広瀬さんと永瀬さんは若いころから成功している売れっ子とはいえ、まだ２３と２４歳だし、今作についてそれぞれ大きなプレッシャーもある。そういう部分も、現場でケアしてくれるのでは、という安心感がありますね」（前同）

『やんごとなき一族』で主役を食うような怪演を見せた松本。本作で見せるのは「頼れる優しい女性」なのか、それとも「怖い女」なのか――？