日テレ『ファーストペンギン!』がワールドカップに負けないワケ

日刊大衆

※画像は日本テレビ『ファーストペンギン!』公式サイトより
※画像は日本テレビ『ファーストペンギン!』公式サイトより

 奈緒(27)主演の水曜ドラマ『ファーストペンギン!』(日本テレビ系)の第8話が11月23日に放送され、サッカーW杯の日本対ドイツ戦が大注目を集めるなか、平均世帯視聴率が4.9%(ビデオリサーチ社調べ/関東地区)と大健闘の結果を残した。

 同ドラマは、山口県萩市に移り住み、縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込むことになった、当時23歳で、2歳の息子を育てるシングルマザー・坪内知佳さんがモデル。『義母と娘のブルース』(TBS系)などで知られる、森下佳子氏によるオリジナル脚本のリアル・サクセスストーリー。

 第8話は、船の転覆事故をきっかけに漁師たちが去って行き、和佳(奈緒)は皆を呼び戻しに行こうと提案するが、さんし船団丸の社長・片岡(堤真一/58)は断固拒否。さらに、和佳が講演を行う水産フェアの会場で、経験のある漁師を募集すればいいと言い出し、和佳は片岡を一緒に連れて行くことに。

 講演会終了後、農林水産省職員・溝口(松本若菜/38)に、元官僚のビジネスコーディネーター・波佐間(小西遼生/49)を紹介され、「さんしと一緒にビジネスをしたい」という言葉に、和佳は目を輝かせるが、片岡はその姿にモヤモヤ。和佳と大ゲンカした片岡は、東京に置き去りにされて迷子に……という展開。

■堤真一らベテラン俳優の底力!

 視聴者のツイッター上の反響は、「片岡は面倒なオジサンなんだけど 、堤真一さんの演技のおかげで憎めないんだよね」「コメディ要素をちょこっと入れてる、堤さんの演技がかわいい」「片岡さん…切ないねぇ。堤真一さんの演技が素晴らしくて笑いと涙でぐちゃぐちゃ」などと、堤への称賛の声が多かった。

 また、堤を含めた、さんし船団丸のオヤジ軍団の演技も好評で、今回は特に「いつも朗らかな高志さんが、親の介護だったり、皆んなの間に入って仲裁したり、色々なことが重なって、“もう疲れた…”って泣きながらつぶいたのリアルでしんどかった」など、高志役の吹越満(57)に多くの共感の声が寄せられていた。

 同時間帯放送のドラマ『親愛なる僕へ殺意を込めて』(フジテレビ系)は、W杯中継の影響をモロに受け、視聴率が2.5%と惨敗。しかし、本作の数字は前回から2.1ポイント減とはいえ、なんとか踏ん張ったと言える。これは、日本戦があってもリアルタアイムで楽しみたいという、熱心なファンがしっかりついているからだ。

 堤に吹越、NHKの大河ドラマ鎌倉殿の13人』の善児役も好評だった梶原善(56)らの演技により、登場人物が丁寧に描かれていて、ファンが思い入れできるようになっている。そのおかげで、W杯への視聴者の流出が抑えられたのだろう。次回はサッカーの地上波放送がないため、前回の7%超えを期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)

■情けないのがかわいい!

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