世界的大規模調査によると魔術信仰は想像以上に盛んであることが判明 (2/4ページ)
ドットが打たれた国は、調査対象外の地域 / image credit:Gershman, PLOS One, 2022・教育水準や経済、宗教などと関連性
今回の研究では、ピュー研究所などの調査グループが2008~2017年に実施した対面・電話調査のデータに基づき、広範な宗教や魔術への信仰について分析された。
元になった調査では、まったく同じ質問がされていたわけではないが、いくつか共通点はある。
たとえば、どの調査でも「邪眼」や「他人を不幸に陥れる呪いやおまじない」を信じるかどうか質問していた。
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また今回の研究では、魔術信仰に関係していると考えられる個人・国レベルの要因も分析されている。
それによると、個人レベルでは、「教育水準が高く」「経済的に安定している」ほど、魔術を信じない傾向にあるという。
また、魔術を信じる人は、「宗教や神への信仰がある」ことが多かった。ただし、キリスト教徒であるかイスラム教徒であるかで、魔術信仰の傾向に特に違いはなかったとのことだ。
国レベルでは、「制度の弱さ」「社会的信頼の低さ」「イノベーションの低さ」が魔術信仰に関連しており、さらに「順応主義的文化」(社会習慣や伝統などにしたがう文化)や「内集団バイアス」(身内をひいきする傾向)の高さとの関連も見られたそうだ。
こうした結果について、ガーシュマン氏は「魔術信仰がいまだに世界中に広まっている」という証明であり、それは「文化的・制度的・心理的・社会経済的な特徴と体系的に関連」していると説明する。