世界的大規模調査によると魔術信仰は想像以上に盛んであることが判明 (3/4ページ)
なお今回の調査は、もっとも人口の多い中国とインドのデータがないなど、完全なものではない。世界の魔術信仰について状況を正確に把握するには、さらなる研究が必要であるとのことだ。
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・魔術信仰の理解は社会を理解するための鍵
こうした研究は、ただ興味深いだけでなく、実社会の問題解決にもつながるそうだ。
たとえば、地域によっては、現在も魔術をめぐって争いが起きている。こうした信仰とその社会的背景の理解を深めれば、魔女であるとして訴えられた女性を守ることもできるかもしれない。
また、魔術信仰のある地域の人々との協力や支援を行う際にも、そうした文化を理解することが大切になるだろう。
ガーシュマン氏は、こうした研究の必要性を訴えた南アフリカの人類学者モニカ・ウィルソンの言葉を引用する。
魔術信仰はある集団の標準化された悪夢だと見ています。そのような悪夢を比較分析することは、単なる古物収集的な運動などではなく、社会を理解するための鍵の1つだと思いますこの研究は、『PLOS ONE』(2022年11月23日付)に掲載された。