川口春奈・目黒蓮『silent』“38歳に見えない”風間俊介・夏帆の主役回も配信ぶっちぎり!脇役も輝く「ドラマルール無視」こだわり

日刊大衆

※画像はフジテレビ『silent』公式サイトより
※画像はフジテレビ『silent』公式サイトより

 川口春奈(27)主演の木曜劇場『silent』(フジテレビ系)の第8話が12月1日に放送され、翌日早朝にサッカーW杯の日本代表戦があるにもかかわらず、平均世帯視聴率が7.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好調。見逃し配信のランキングもぶっちぎりでトップを維持している。

 同ドラマは、連ドラを初めて手掛ける新人、生方美久氏によるオリジナル脚本。主人公の紬(川口春奈)と、理由も言わずに一方的に別れを告げて去っていった、かつての恋人・想(目黒蓮/25)が8年の月日を経て、音のない世界で出会い直すラブストーリー。

 第8話は、想は紬に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。しかし、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気づかうようになり、紬は否定するものの、なかなか思いは伝わらない。

 一方、想に手話を教えた聴覚障がい者・奈々(夏帆/31)は、紬が通う手話教室の講師・春尾(風間俊介/39)との再会を果たす。奈々は大学時代、講義の手伝いをするボランティアをする春尾と出会い、お互いに惹かれ合っていたが、手話をきっかけに想いがすれ違って……という過去が描かれた。

 サッカーW杯中継のため2週間ぶりの放送だったため、紬と想の恋の行方が知りたくて、待ち遠しかった視聴者が多かったはず。しかし、今回は意外にも奈々と春尾の過去のエピソードと、2人が紬と想の恋の行方をどう思っているのかを、多くの時間を使って描く構成だった。

■脇役の人生にこだわる生方美久脚本

 そのため、視聴者のツイッター上の反響は、「夏帆の笑顔にすべてを持っていかれた。主人公は奈々と春尾だっけ? と思うほど素晴らしい回想シーンだった」「ニコッと音が出そうな奈々の笑顔がかわいくて、視聴者も春尾と同時に奈々に恋をした瞬間だった」など、夏帆と風間のシーンが好評。

 普通のドラマなら、脇役のバックグラウンドはサラッと描かれる程度。しかし、本作はそれを丹念に描いて物語に深みを与え、多くの視聴者の共感と感動を呼んだ。その効果もあって、視聴率と見逃し配信の再生数ともに、あいかわらず絶好調だ。

 脚本の生方氏は11月30日放送のラジオ番組『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)で、奈々と湊斗(鈴鹿央士/22)の描き方について、「“当て馬”っていう言葉がすごい嫌い」だとし、奈々たちにも人生や恋愛観があり、結果的に恋が実らなくてもこの子たちの恋がちゃんと成就する話にしたいと語っている。

 そんな生方氏の思いが、本作を今までにない野心的なラブストーリーに作り上げようとしている。物語はクライマックスに向かい、紬と想だけでなく、家族や友人たちの胸の内も描かれ、今年どころか、ここ10年の傑作になりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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