108歳まで生きた徳川家康のブレーン!知識人・天海僧正の長寿の秘訣は?【前編】 (2/3ページ)
特に、リラックスすることの大切さと問いている点は、かなり現代的と言えるでしょう。
また、健康法の説明で、よりによって「たまにオナラ(下風)をしなさい」と答えた人は、古今東西でもこの人だけではないでしょうか? 確かに緊張するとオナラも出せませんからね。
戦国時代が終わったとはいえ、天下統一はまだなされたばかり。人々がいかに常日頃から緊張状態におかれていたかが伺えるようです。
さらに、ここで注目したいのは、長生きのための第一の秘訣に粗食(そしょく・そじき)を挙げていることです。
現代に通じる「食」の大切さ今、粗食と言うと「粗末な食事」というイメージですが、天海が述べたのは素朴な食事、素のままに近い食事、つまり素食と言うべきものと考えられています。
素食というのは、新鮮かつ良質の食材を使った、味付けがあまり濃くない料理を指します。こうした料理がいかに身体にいいかは、少しでも食事健康法を調べたことがある人なら、すぐに理解できるでしょう。
当時は、もちろん現代のような栄養学の知識体系は存在していませんでしたが、僧侶としての生活の中で、食べ物と自分の体調の関係については、知識としても経験としても深く理解していたのでしょう。