108歳まで生きた徳川家康のブレーン!知識人・天海僧正の長寿の秘訣は?【後編】 (3/3ページ)
例えば、晩年の徳川家康が天ぷらによって食中毒を起こした時、天海は体力回復にいいという理由で納豆汁を薦めており、これによって家康は一時的に大量を回復させたともいわれています。
「気はながく…心ひろかれ」戦国時代や江戸時代初期よりは遥かに快適で豊かな暮らしをしているはずの現代人ですが、なぜか現代人には現代人なりのストレスがあります。
そして、そうしたストレスを解消する手段として、私たちはつい飲酒や美食、飽食を選びがちですね。これは天海の説いた健康長寿のための方法とは正反対のもので、彼の教えは現代にも十分通じると言えるでしょう。
ちなみに天海は、もっとダイレクトに健康法を詠んだ延寿法という歌も残しており、そこには「気は長く、つとめはかたく、色うすく、食細うして、心ひろかれ」と書かれています。
このような健康法は簡単なようでなかなか実践は難しく、かなり理想主義的なものとも言えるでしょう。また、これは僧侶ならではのある種の「境地」であり、一般人向けではないかも知れません。
しかし、やはり平均年齢30歳台だった当時、天海が108歳まで生きたという事実には無視できないものがあります。寿命百歳時代と言われている今こそ、天海の実践した健康法の出番と言えるでしょう。
参考資料
永山久夫「賢食物語第12話 賢人たちの食術 「天海」と「納豆」」
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
