川口春奈・目黒蓮『silent』 “ポニーテール”に“てんとう虫”…大絶賛「神レベルの伏線回収」脚本・生方美久氏が明かした「真相」

川口春奈(27)主演の木曜劇場『silent』(フジテレビ系)で、放送前に公開されたキービジュアル(公式サイトのイメージ画像)の手話と、劇中で登場した手話「ずっと」がつながったことが、視聴者の間で神レベルの伏線回収だと話題になった。
同ドラマは、連ドラを初めて手掛ける新人、生方美久氏によるオリジナル脚本。主人公の青羽紬(川口春奈)と、理由も言わずに一方的に別れを告げて去っていった、かつての恋人・佐倉想(目黒蓮/25)が8年の月日を経て、音のない世界で出会い直すラブストーリー。見逃し配信サービス「TVer」では、“いいね”が3万8000と、今期ドラマで視聴率が12%超えと好調な、『トラベルナース』(テレビ朝日系)の6600(12月13日現在)に大差をつけている。
本作はこれまでも、伏線回収が何度も話題になった。第10話の予告動画では、想がイタズラっぽい笑顔で、紬のポニーテールをつまむシーンが。多くの視聴者は、第5話で、湊斗(鈴鹿央士/22)が紬と別れの電話を交わしたあと、「想はポニーテールが好き」だと教えたこととのリンクを考察した。
そして、湊斗との電話の翌日、想に会いに行くために身支度していた紬は、髪をポニーテールに束ねていたのに、ちょっと笑顔を浮かべて髪をほどいていた。このシーンについて脚本の生方氏は、11月30日放送のラジオ番組『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)でコメントしている。
同作の熱烈ファンだというパーソナリティの向井慧(36)は、「紬は想の好みのためなら何でも合わせる女の子だったけど、湊斗と付き合ったこの3年間があったおかげでポニーテールをといて会いに行くことができた」と考察を披露。生方氏は「あれは別に、自然に」と、紬は26歳の大人の女性だからだと応じた。
■『SILENT』考察は当たっていなくもない?
また、第2話で、紬が4月28日生まれであることが明かされ、その日の誕生花が「サクラソウ」であり、花言葉は「初恋」「憧れ」「純潔」であることから、目黒演じる“佐倉想”に合わせた伏線ではないかと、視聴者の間で話題になっていた。
さらに、第3話では、湊斗の手からてんとう虫が飛び立っていくシーンがあり、7話の図書館のシーンで、想が抱っこした男の子が手に取ったのがてんとう虫の図鑑だったため、“幸運のシンボル”とされるてんとう虫が、湊斗の手から離れて想に渡っていたと考察する声も多かった。
しかし、生方氏は同ラジオで、想の名前について「意味合いが合っているかと言えば半々」で、「いろいろと経緯があってつけた名前」とコメント。また、てんとう虫についても、「感情に関しては。あのてんとう虫の意味とか、そういうのはちょっと変わってくる部分ある」と、脚本の意図とのズレを匂わせた。
ただ、生方氏は「感情に関しては、突拍子もないやつ以外は基本的には全部当たってるというか、その感情1個って私も決めて書いてるわけじゃないので、本当に捉え方次第で楽しんでもらえればいいなと思ってます」とも語っており、視聴者の考察があながち外れたものではないとも思える。
視聴者の考察が加熱し、脚本の意図を超えてしまうほど、エピソードが伏線として回収されているようだが、これはキャラクター設定を含め、脚本が綿密に練られているおかげでもある。ドラマは残り2話で、最終話となる22日は、15分拡大で放送になることが決定。最後までどうやって伏線が回収されていくか、目が離せない。(ドラマライター/ヤマカワ)