本田翼主演『君の花になる』視聴率惨敗も…高橋文哉・宮世琉弥ら8LOOMメンバー「ファン倍増」を導いた「したたかな戦略」

本田翼(30)主演の火曜ドラマ『君の花になる』(TBS系)の第9話が12月13日に放送され、平均世帯視聴率が4.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と惨敗。その反面、劇中に登場する、期間限定活動のボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)の人気が加熱する、ねじれ状態を起こしている。
同ドラマは、幼いころからの夢だった、高校教師として前向きに奮闘していた仲町あす花(本田翼)が、ある出来事により挫折し、退職。ひょんなことから崖っぷちの7人組ボーイズグループ・8LOOMの寮母となり、一緒にトップアーティストの夢に向かっていく物語。
8LOOMのメンバーは、俳優の高橋文哉(21)と宮世琉弥(18)、綱啓永(23)、山下幸輝(21)。ダンスボーカルユニット・WATWINGの八村倫太郎(23)とBUDDiiSの森愁斗(20)、ミュージシャンのNOA(22)の7人が演じる。
第9話は、あす花(本田翼)と弾(高橋文哉)のツーショット写真がネットで拡散され大騒ぎとなる。自らの意思で事務所を訪れたあす花に、花巻社長(夏木マリ/70)は、8LOOMの幸せを願うなら弾と決別するようにと宣告。あす花はみんなの前から姿を消してしまう。
一方、マネージャー・ケンジ(宮野真守/39)は、メンバーが謝罪配信をすることを提案。しかし、弾はあす花との間に後ろめたいことは何もないと、謝罪を拒否。弾は花巻社長に活動自粛を言い渡され、他のメンバーはファンの信頼を取り戻すため懸命に活動して……という展開。
■数字にあらわれない成功
視聴率は、初回は6.5%と好調だったが、第3話で5%台にダウンし、第6話以降は4%台に撃沈することも。見逃し配信サービス「TVer」でも、お気に入り登録数は46.5万と、今期放送のドラマの中で奮わず、失敗作と評されてもしょうがない数字だ。
「数字的には失敗ですが、メンバーの知名度アップを考えると大成功でしょう。高橋以外は無名の若手ばかりでしたが、劇中でアイドルを演じることでファンが急増。宮世のツイッターのフォロワーが4万から10万に激増するなど、“若手の売出し”という意味では、見事にハマりました」(芸能関係者)
また、メンバーのSNSへの積極的な露出も効果的だった。特にTikTokではシングル曲を使った「メロディチャレンジ」がバズっていて、若いユーザーが多いだけに宣伝効果は抜群のようだ。そのためか、ドラマの公式グッズが大売れで、この勢いなら、視聴率は奮わなくてもDVDの売り上げは期待大だ。
これまで、弟的な役柄が多かった高橋も演技の幅を広げ、1月期放送の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)では、メインキャストに名前も並べている。来年、単独でファンイベントを開催する宮世など、他のメンバーも今後の活動が楽しみだ。