「たった1円が足りなくて、お菓子を買えなかった幼稚園児の僕。店で半ベソかいてたら、見知らぬおばさんが『「誰もが簡単に1円くれないのよ』と言って...」(広島県・50代男性) (1/2ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(広島県・50代男性)
Kさんはその日、幼稚園から帰ったあと1人で買い物に出かけた。
欲しかったのはお気に入りのお菓子。家で小銭を数えて、ピッタリの金額を持って行ったはずだったのだが......。

<Kさんの体験談>
僕が幼稚園に通っていたころ、両親は共働きでした。
その日は家に帰るとお腹が空いていて、大好きな森永の小枝チョコが食べたくなったのですが、両親が帰ってくるまではまだかなり時間がありました。
そこで僕は1円玉やら5円玉を一生懸命数えて100円分集め、1人でお店に行くことにしたのです。
「1円足りなくても物は買えないのよ」園児には遠いお店にたどり着き、お金を出しました。あれだけ数えたのに、99円しかありません。
店員さんに「99円では買えないよ」と言われしばらく立ちすくみ、半泣きのまま帰ろうとしたときです。
店内にいたおばさんが1円玉をくれました。
そしておばさんは、こう言ったのです。
「世の中は1円足りなくても物は買えないのよ。誰もが簡単に1円くれないのよ。お父さんお母さんも汗水たらして1円玉をかせぐのよ、わかる、僕? だから1円玉を大事にする大人になりなさい」

おばさんのおかげで無事に小枝のチョコを買うことができた僕は、嬉し泣きしながら家に帰り、両親が帰ってくるまでそれを食べて過ごしました。