「年末年始は、薬物事犯の捜査を行う警視庁組織犯罪対策部５課（組対５課）と厚生労働省地方厚生局麻薬取締部（マトリ）の動きが活発になる時期。芸能人の逮捕も時折報じられますが、今年、違法薬物が理由で逮捕された芸能人は元ＫＡＴ－ＴＵＮの田中聖（３７）ぐらいですよね」（夕刊紙記者）

　田中を巡っては、２月２４日に覚醒剤取締法違反（所持）の疑いで愛知県警に逮捕され、３月１７日に覚醒剤取締法違反（使用、所持）と医薬品医療機器法違反（指定薬物所持）の容疑で再逮捕。

　６月２０日に名古屋地方裁判所から懲役１年８月、執行猶予３年の判決を言い渡されたが、そのわずか９日後の同２９日にＪＲ柏駅で覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕され、７月２０日、覚醒剤使用の疑いで再逮捕された。

　さらに１１月２９日には、２０２１年６月に知人女性に現金１０万円を振り込むよう迫り１万円を脅し取った恐喝の疑いで逮捕。２０１７年５月の大麻所持を加えると６度目の逮捕となった。

「田中以外、違法薬物での芸能人の逮捕にはそれほど目立った動きがない１年でした。それでも年末年始は風紀が乱れやすい時期ですし、世間の注目も集まりやすいですから年内にも当局が動くのではないかと“界隈”はザワつき始めています。すでに内偵捜査が入っている芸能人もいるといいますね……。

　ただ、今、それ以上に盛り上がっているのが国税庁の動きなんです。コロナ禍以降、パパ活やギャラ飲みというものが大流行しましたからね」（前同）

■テレ東・角谷暁子アナには「超金満二股報道」

　マッチングアプリを利用して知り合った相手と飲食をともにして金銭を得る「ギャラ飲み」で約４０００万円を稼いでいたにもかかわらず、所得税の申告をしていなかった女性に対し、東京国税庁が加算税を含めた約１１００万円を追徴課税を行なったことが１１月２４日に明らかになった。

　１２月５日発売の『週刊ポスト』（小学館）によると、２０２１年には最大手のギャラ飲みアプリに税務調査が入っており、アプリに登録していた会員の顧客情報がすべて国税庁に渡り、利用率が高い女性から芋づる式に調査が入っている可能性があるという。

「コロナ禍で夜の街での飲酒が制限され、個人や友人同士でパパ活、ギャラ飲みを行なって荒稼ぎしている女性もいますからね。

　ただ、国税庁は一般女性のみならず女性タレントのこういった動きもかなり問題視しているといいます。もともとギャラ飲みは売れないグラビアアイドルのお小遣い稼ぎ手段の１つでもありましたからね」（前出の夕刊紙記者）

　暴露系ＹｏｕＴｕｂｅｒでＮＨＫ党のガーシー参院議員（５１）も、これまでたびたび芸能界に蔓延するギャラ飲みの実態、さらには人気女優がパパ活をしていたという疑惑を暴露してきた。

　パパ活やギャラ飲みとは異なるものの、テレビ東京の看板報道番組『ＷＢＳ（ワールドビジネスサテライト）』に出演する角谷暁子アナウンサー（２８）が、経営者２人とセレブ交際していると、１２月９日配信の『ＮＥＷＳポストセブン』が報道。

　都内で複数のクリニックや介護施設を運営する医療法人の理事長であるＡ氏と、東京・銀座の超高級ジュエリー店をハシゴデートしたり、一番安い部屋でも２億円という高級マンションのモデルルームを見学していたという。

　また、都内で投資会社を経営する３０代男性を交際相手として周囲に紹介しており、取材班は角谷アナがＢ氏のマンションを頻繁に訪れる姿を確認しているようだ。

■年末年始はクスリよりも“パパ活タレント”が危ない!?

　前出の夕刊紙記者が続ける。

「角谷アナの場合はまた事情が違いますが、国税庁はこういった“金満話”を敏感にチェックしていますからね。

　何より一般女性、女性タレントにパパ活やギャラ飲みがあまりにも広がり、申告されていないお金のやりとりがとんでもない額になっていて、問題視されているんです。領収書も発生しないお金で、４０００万円稼いでいた女性がいたことから相当な額が動いていることがうかがえます。

　国税庁はパパ活やギャラ飲みで荒稼ぎしているにもかかわらず、申告していない女性タレントなどもマークしていて、しっかり追徴課税で収めさせようとしているようなんです」

　防衛費増額で増税の話が出るなか、取るべきところから取らずに放置することで、国税庁にも批判がいってしまう恐れもあるだろう。

「あまりにも悪質な場合、国税庁が告発してその後、検察に起訴されるという女性タレントも出てくるかもしれません。年末には駆け込みで芸能界周りでも大きな動きがあったりしますが、今年はクスリよりもこっちが危ないと言われていますね……」（前同）

　年の瀬を迎え、荒稼ぎした札束を前に戦々恐々としている女性タレントもいるのだろうか――。