キリストの再臨を未来ではなく現在起きつつあると説いた内村鑑三 (3/3ページ)
近代以降の宗教は自然科学や哲学的論理との整合性に寄せてきた、というより媚びてきた。「哲学は神学の婢(はなため)」という言葉がある。哲学は神学に従属するものという意味だが、現代では「宗教は科学の婢」といってもよい程である。宗教の管轄である「死」は科学・医学の次のステージである。宗教者は内村のように科学主義、合理主義を恐れず、宗教的な真理によって民衆をルツ子のような穏やかな死に導くべきではないだろうか。
■参考資料
■内村鑑三著/鈴木範久訳「余はいかにしてキリスト信徒となりしか」岩波書店(1997)
■鈴木範久「内村鑑三の人と思想」岩波書店(2012)
■鈴木範久「内村鑑三」岩波書店(1984)
■若松英輔「内村鑑三 悲しみの使徒」岩波書店(2018)
■小原信「近代日本とキリスト教の光源を見つめて 内村鑑三の生涯」PHP研究所(1992)