思ったことをそのまま言ってしまう…職場にいる発達障害特性のある人との接し方 (2/2ページ)

新刊JP

「昨日の飲み会、部長の自慢話長かったですね!いやーみんな引いてましたよ」

ちなみに本人に悪気はなく、部長が嫌いなわけでもない。しかし、当然この発言に職場は凍りついた。同僚があとで「もう少し空気を読め」と注意したそうだが、本人は何が悪かったのかわからず困惑していたそうだ。

本書によるとASDの人は傾向的に「自分が見ている事実そのもの」を重視し、人間関係が円滑に回るかどうかには無頓着なことがあるそう。また相手の表情や声、仕草から何かを察することも苦手だ。

もちろん正直なことが悪いわけではない。ただ「正直で率直」なことだけが最善でもない。周囲にいる人はこのことを正面から説明してみること、そして言っていいことかわからなかったら「何も言わない」ことも一つの手だということを伝えることが大切。全員とはいかずとも理解を示す人もいるはずだ。

発達障害にもさまざまなタイプや程度があり、一概に「このタイプにはこう」という対処法があるわけではない。ただ、本書ではその人の特性に合わせて周囲の人の接し方を指南しているため、使いやすいはず。

また、「自分は発達障害かもしれない」と不安に思っている人にとっても、どんな行動をとるべきかの参考になるだろう。当事者やグレーゾーンの人、そして周りにいる人も、発見の多い一冊だ。

(新刊JP編集部)

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