『笑点』新メンバー、三遊亭円楽師匠も草葉の陰で苦笑い!木久扇の勇退は?意外な名前と決定までの「笑えない暗闘」楽屋裏

日刊大衆

写真はイメージです
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 国民的お笑い番組『笑点』(日本テレビ系)で、“毒舌&腹黒キャラクター”で人気を博した落語家、三遊亭円楽さん(享年72)の逝去から5か月。その後釜を務める新メンバーが、2月から参加することが同番組より発表された。

 江戸川大学教授で演芸評論家の西条昇氏は、円楽さん不在となった『笑点』を次のように分析する。

「“円楽ロス”状態が長く続いていましたよね。『笑点』は、回答だけではなくて、それをきっかけにメンバーが絡み、“腹黒”や“泥棒”などキャラを際立たせていじり合うのが楽しい番組です。その痛快さが弱くなってしまいました」

 円楽さんの後任選びが長引いたのは、関係者のさまざまな思惑が渦巻いたことも一因だったという。

「視聴率ダウンが取り沙汰されていますが、やっぱり『笑点』人気は根強いものがあります。毎年特番が組まれ、BSで派生番組が制作されるほどですから。ただ、日テレとしては腕のある若手噺家を入れて、番組の若返りを図りたいのが本音。落語界の人間関係なども勘案しつつ、番組のテコ入れとなる噺家をピックアップしていたそうです」(制作会社関係者)

 番組に近い落語関係者は、『笑点』の演者を務める難しさを次のように指摘する。

「『笑点』の大喜利では、チームプレーが重視されます。昨年、林家三平師匠( 52 )に代わり、レギュラー入りしたのが、桂宮治師匠(46)。抜擢の決め手は、『笑点 特大号』(BS日テレ)の若手大喜利で、司会の春風亭昇太師匠と絡んだ際の評判が良かったからだそうです」

 では、新メンバーは誰になるのか。

■春風亭小朝の弟子の女流落語家、蝶花楼桃華

 1月15日放送回にゲスト出演した柳亭小痴楽(34)を「華がある」(前同)と推す声もあるが、楽屋雀たちが本命視するのは、春風亭小朝の弟子の女流落語家、蝶花楼桃華(41)だ。

「女流大喜利でも活躍していて、41歳という年齢の自虐ネタ、未婚キャラで人気です。もし彼女が新メンバーなら、年配師匠たちをどういじっていくのか、そのあたりが見どころでしょうね」(前出の西条氏)

■立川志の輔の弟子、立川晴の輔も有力候補

 もう一人の有力候補が、立川志の輔の弟子で、若手大喜利で実績がある立川晴の輔(50)。大喜利を主とする画期的な番組『笑点』を立ち上げ、初代司会者を務めながら、途中でケンカ別れした立川談志の孫弟子だけに、話題性は十分だ。

「実は『笑点』スタッフの中に、志の輔師匠と親しい人物がいるんです。そのパイプからの起用はありえるかも」(前出の落語関係者)

 西条氏は、晴の輔をこう評価する。

「かつての歌丸さんは、シャレた時事風刺回答で視聴者を唸らせました。晴の輔さんは、そうしたことができる、知性派の落語家だと思います」

■『五代目円楽一門会』から選出の可能性も

 一方で、円楽さんと同門の『五代目円楽一門会』から選出される可能性も。

「円楽さん自身は、後任に弟子の三遊亭兼好(52)か、三遊亭萬橘(43)を指名していたとか。先代の“馬面の円楽”さんは番組の大功労者ですし、義理を重んじるならありえる人選です」(前出の制作会社関係者)

 さらに、ここにきて驚きの話も漏れ伝わってきた。

「この機会に、体調が思わしくない林家木久扇師匠(85)に勇退していただき、もう一人、新メンバーを加えるという噂も流れているんです」(前同)

 木久扇の後継者といえば、実の息子、林家木久蔵(47)がいるが……。

「ちょっと微妙ですね。木久蔵さんと三遊亭好楽ジュニアの王楽さん(45)は、以前は若手大喜利の常連でしたが、日テレは、三平師匠で“二世噺家”の起用に懲りているかもしれない。視聴率が取れる人を起用するのでは」(落語関係者)

 2月、『笑点』の出囃子とともに、舞台に上がるのは、はたして。

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