年収1000万でも手元にお金が残らない人の問題点とは (2/2ページ)
ボーナスが近いからということでゆるんだ財布のヒモは、翌月になっても急に締まるものではない。なんだかんだでボーナス支給されたあとも浪費を続けてしまいやすい。ボーナスは「臨時収入」ではなく、あくまで「給与の一部」という意識を持つべきだ。
■証券会社の勧める投資商品に飛びつくのは危険現金を遊ばせておかずに投資して運用しようという考えは、特に高所得者には一般的だ。ただ、マネーリテラシーがないことにより、証券会社の担当者に勧められた金融商品を調べもせずに買ってしまうケースは多い。
例えば最近ではつみたてNISAのように「長期・分散・積立」という安定的な資産形成に役立つ特徴を備えた金融商品に手軽に投資できるようになっているが、本書によるとこうした金融商品を証券会社は勧めようとしないという。
これはつみたてNISAは手数料が安く、証券会社の収益になりにくいからだ。証券会社が勧めてくる金融商品は「顧客にとっていいもの」ではなく「手数料を多くとれるもの」だと心得ておくのが正解だ(ただ、つみたてNISAもなんとなくやっているだけでは意味がない)。
悪質なのは、投資会社の社員自身も複雑すぎて理解できない商品を、あたかも有利な商品に見せかけて勧めてくることがある点だ。「仕組債」のように、デリバリティブという特殊な金融手法が使われ、金融のプロである証券会社の社員でも理解するのが難しい商品を「特別な商品」といううたい文句で販売する金融機関もある。もちろん、必ずしも悪いわけではないが仕組債の手数料は実質5~7%、ものによっては20%を超えるものもあり、高いのが基本である。
投資に関心を持つのはいいが、証券会社を含め保険会社や銀行、不動産会社のいいなりにならず、自分で調べて、選択する姿勢が大切だ。
◇
本書では高所得者向けにお金との向き合い方や、節税、家計のやりくり、そして投資についての考え方などが、フィナンシャルプランナーの視点から解説されている。
収入はそこそこいいはずなのに、なぜか手元にお金が残らない、資産も少ないという人は、本書をきっかけにお金との付き合い方を変えてみてはいかがだろうか。また、年収1000万を目指す人にとっても、本書を通じてこの収入帯の現実を知ることができるはずだ。
(新刊JP編集部)