人は鼻で買い物をする。他人の体臭を嗅ぐと購買行動に影響を与える (2/3ページ)
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・他人の体臭を嗅ぐと買い物の決断が速くなる
今回、スペイン・バレンシア工科大学のマリアーノ・アルカニス氏らは、体臭もまた買い物に影響するのかどうか世界で初めて確かめてみた。
実験では、まず幸せ・恐怖・リラックスを感じている人から体臭を集め、それを別の被験者に嗅がせる。そのうえでいくつかの商品を提示して、それを買うかどうか決めてもらった。
すると体臭を嗅いだ参加者は、嗅いでない人に比べて、買うと決めるのが速く、しかもセール価格より、定価に近い金額を支払おうとしたそうだ。
また商品による決断時間の違いもあり、一番速く決断されたのが食品で、次いで衣料品、電化製品の順だった。
面白いのはどんな感情の時の体臭かで、効果に違いがあることだ。
例えば、”幸せのニオイ”なら飲み物を買う決断を速くし、”恐怖のニオイ”なら健康食品を買う決断が速くなったという。
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・なぜ他人の体臭が買い物の決断を速めるのか?
だが、なぜ他の人の体臭が買い物の決断を速めるのだろうか?
あくまでも仮説だが、研究チームは、体臭が暗黙のうちに他人の存在を知らせているからなのだと考えている。
体臭は年齢・性別・感情・健康状態など、さまざまな情報を携えている。私たちはそれを知らず知らずのうちに嗅ぎとり、社会的な行動に反映させているのだという。
なお、今回の調査は、新型コロナによって世界でロックダウンが始まった後で行われたものだ。