16年逃亡していたマフィアのボス、おいしいピザを作りすぎて逮捕 (2/5ページ)
カラブリア州を支配している麻薬密売組織「ンドランゲタ(Ndrangheta)」と関係のある犯罪組織のボスのグレコは、1990年代初頭にイタリアで起こったマフィア戦争の一部として、2人の兄弟を殺害したとされている。
しかし、逮捕を逃れたグレコはイタリアからフランスへと逃亡。当初は、リヨンでシェフとして働き始め、2014 年にサン=テティエンヌに移り、本場イタリアのピザを焼く職人、パオロとして活躍していたという。
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・SNSに投稿し取材にも顔出ししていた結果、バレた
長い間の逃亡中、逮捕されなかったことからつい気がゆるんでいたのか、グレコは偽名で定期的にSNSに投稿したり、ピザ作りについてメディア取材を受けたりしていた。
グレコのピザづくりの腕前は相当なものだったようで、フランスでは人気のピザ職人だったという。
だがそれらの記事と顔写真は、グレコの共犯者を介してグレコを監視し続けていたインターポールの捜査官の目に留まった。
覆面捜査官が、ピザ職人パオロの焼いたピザを持ち帰り、付着していたDNA(おそらくピザの容器など思われる)を解析を行ったところ、見事グレコのものと一致。
ピザ職人パオロは紛れもなく逃亡中のマフィアのボス、グレコであることが明らかとなった
グレコは、サン=テティエンヌの地元新聞の取材を受け、ピザ作りの専門知識について自慢した後、フランス警察に逮捕された。