食べ物で「免疫力アップ」は本当か?医師が語る免疫のウソとホント (2/2ページ)

新刊JP

大切なのは自分の免疫のタイプを知ったうえで適切な生活習慣の導入を行うことなのだ。

■免疫は特定の方法で強化できるものではない

本書によると免疫には4つのタイプがある。
・くすぶり免疫タイプ…糖尿病やアルツハイマー病、心疾患など、体の炎症に基づく病気を抱えている人に多い。多すぎる炎症が問題の根源となっている。炎症を収束させ、落ち着かせることが解決策となる。

・見当違い免疫タイプ…関節リウマチ、膠原病などの自己免疫疾患を抱えた人に多い。自分自身の細胞や器官に向かうように方向を変えられた炎症が問題となる。食生活や毒素への曝露、ストレスなどを見直して、自分自身を攻撃している炎症を正しい方向に向けることが第一歩。

・過活動免疫タイプ…花粉症などアレルギーを多く抱えた人に当てはまる。問題の根本はホコリや花粉といった環境の正常な一部である無害な物質によって、あまりにも容易に引き金が引かれる炎症にある。

・衰弱免疫タイプ…一年に何回も風邪やインフルエンザ、気管支炎にかかる人が当てはまる。体内の炎症反応が適切に務めを果たせるほど迅速かつ効果的に起こらないことが問題となっている。

ただ、免疫は多元的なもので、「自分はこのタイプ」とはっきり分かれるわけではなく、「このタイプが自分は優勢」というようなぼんやりとした傾向があるに過ぎないし、一人の人に複数の傾向が認められることもある。

そして、多元的だからこそ、免疫は特定のやりかたで単純に強化できるものでもない(「衰弱免疫タイプ」だけは、あらゆる免疫「強化」法が役に立つ、とされている)。大事なのは免疫系の「バランス」であり、そのバランスのとり方が各免疫タイプで異なるのだ。

本書にはここで紹介した4つの免疫タイプのチェックテストが掲載され、自分の免疫タイプを把握したうえで自分にあった免疫バランスのとり方を知ることができる。そして忘れてはならないのが、4つのタイプの解説のすべてに出てきた「炎症」というワード。この炎症が免疫を理解するためのキーワードである。

炎症が免疫とどう関係するのか。そして炎症とは一般的なイメージ通り「悪いもの」なのか。本書を通してこんなテーマを読み解いていくと、私たちの体に欠かせない「免疫」についてもっと深く理解できるはずだ。

(新刊JP編集部)

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