政府発表「30年以内の発生確率80%」は今年か!?クジラ、ダイオウイカ、温泉…日本を襲う「巨大地震」7つの凶兆

日刊大衆

写真はイメージです
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 常に“大地の怒り”の恐怖にさらされる地震大国・ニッポン。

 中でも、九州から関東まで広範な地域に甚大な被害をもたらす、南海トラフ地震への研究者たちの警戒は年々、増すばかりだ。

「1月11日の気象庁地震火山部の発表では、南海トラフ沿いでM8~9クラスの地震が発生する確率は、今後30年以内で70~80%。しかも、前回の昭和南海地震の発生から70年も経過しているので、“切迫性の高い状態”です」(科学ジャーナリスト)

■異常現象が頻発

 そうした状況下で最近、全国各地で地震の“前触れ”とも思える、さまざまな異常現象(専門的には『宏観異常現象』と言われる)が頻発し、注目を集めている。

「昨年4月には、古来より大地震の前兆といわれる発光現象が、静岡県の上空で発生しました。また、北海道、青森、長野、大分など各地の温泉施設で、急に湧出湯量が減少するなど、異変が頻発しています」(前同)

■海の生物が大量死

 さらに、今年に入って目立っているのが、海の生物に関する異変だ。

 1月9日、大阪湾の淀川河口付近に体長15メートルのクジラが迷い込み、13日に死亡が確認されたニュースを覚えている方も多いのでは!?

 さらに東京湾でも、体長7メートルのクジラやイルカの群れが現れるなど、珍しい目撃情報が報告されている。

 一方、1月15日、鳥取県岩美町の海岸には、深海に棲んでいるはずの体長3メートルのダイオウイカが打ち上げられた。

「同じ日、北海道の斜里町で大量のイワシが打ち上げられました。また、今冬、日本海側の海岸ではフグも相次いで大量死しています。これらを地震と結びつけ、不安視する声は確かにあります」(漁業関係者)

■動物のセンサーの感度はケタ違い

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)は、多発する生物の異常行動について、こう解説する。

「怪しいものも少なくありませんが、私はクジラやイルカなどの動物が、なんらかの異常を感じて動くことはありうると思います。大気濃度の測定機より、動物のセンサーのほうがケタ違いに感度がいいでしょう」

■インドネシア・タニンバル諸島地震の影響も

 その島村氏が懸念するのは、1月10日、インドネシアのタニンバル諸島で発生したM7.6の地震の影響だという。

「タニンバル諸島がかかっているフィリピン海プレートは、他のプレートに比べて小さい。そのため、1か所で地震が起きれば、歪みがたまりやすく、その解消のためにプレート上で短期間に次の地震が起きやすいんです。そして、このプレートは南海トラフ地震にも首都直下型地震にも関係しています」(前同)

 島村氏の指摘を裏づけるように、1月11日以降、神奈川県西部や千葉県東方沖、奄美大島近海と、日本列島の周辺で、立て続けに地震が続いている。

 頻発する異常現象。大地震への備えは今すぐにでも、始めておいたほうがよさそうだ。

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