「アーティストとして目覚めたきっかけは“愛”!」こんそめぱんち☆木村「神戸が誇る超巨漢アーティストの巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!
関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!
■巨体を生かし縦横無尽に活躍マルチな才能で話題沸騰中!
神戸を拠点とする、こんそめぱんち☆木村さん(35)。彼ほど幅広く活躍しているアーティストは、関西では他にいないだろう。バンド『みみみ食堂』のギターボーカル、ヒップホップユニット『上海ブルドッグ』のラッパー、雑貨ブランド『IKUWAYO』の運営、ライブスペース『スペースドッグ!2 nd』運営、ギター講師、フェスティバルの制作、通販ニッセンのモデル、舞台俳優、脚本演出、イラストレーター、ラジオパーソナリティ、エッセイストなどなど活躍の場所は枚挙にいとまがない。
そして、なんと言っても刮目すべきは、表現の幅広さを体現している恰幅のよさ。とにかく、デカい!
身長は178センチ、体重は132キロという、見上げるほどの巨漢なのだ。
「去年は140キロありました。座るたびにパンツが破れるので大変でした」
私生活では困ることも多いという巨体だが、山脈のようなフォルムのおかげでビッグサイズファッションブランドの商品開発にも携わり、体重100キロ以上の男女をレンタルするサービス「デブカリ」のキャストとしても大人気。まさに、大型ルーキーなのだ。
小学生ですでに99キロあったという彼。パンチが効いた体型は、母親の愛情を一身に浴びて育った結果だ。女手一つ、スナックのママをしながら子育てをしてきた母親が「子どもにだけは、ひもじい思いをさせたくない」と、おいしい料理をたくさん作り置きしていたという。母の優しい気持ちを胃袋で受け止め、すくすくと成長したのである。
18歳でギターを始め、大学の軽音楽部でバンドを組んでいた木村さん。そんな彼が魂を込めて音楽に向き合うきっかけとなったのが、ある悲劇だった。
■体も野望も超巨大「神戸から世界へ!」
「大学4年生のとき、彼女が亡くなったんです。あまりにもショックで、就職活動もできず、引きこもっていました。そんな僕を見かねたバンドのメンバーが、“CDを作って、ライブをやってお金を稼いで、彼女のお墓がある岡山までの旅費を作ろう”と、励ましてくれたんです」
それまで一介のギタリストという気持ちで参加していたバンドだったが、「天国にいる彼女に曲を届けたい」という使命を帯びてから熱が入り、見違えるようにステージパフォーマンスがパワフルになった。
大きなボディから、ほとばしるパッションが口コミで話題となり、知名度が一気に広がった。
「彼女を失った悲しみは現在も消えませんが、音楽の道に進ませてくれたことを感謝しています」
先頃は2000人収容の大きなホールでのワンマンライブを即完満席で成功させた、こんそめぱんち☆木村さん。夢はでっかく「神戸から世界へ音楽を届けたい」。実際、台湾などからオファーが来ているという。
2023年の最重要かつ最重量アーティストなのである。
よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など